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仕事をしていれば使わなかったはずの電気代がもったいないからと、
日中の陽の光を頼りに読書してみたりした休日だった。
ただほんの1cmにも満たない小説を読み続けられる集中力もなく、
寝たり、携帯を見たり
気付けば外は暗くなっていた。

お風呂に入ってしまうと1日の終わりを迎えに行っている気がして少々寂しくもあれど
まぁ、入ってしまったってまだぐだる時間もあるしなと余裕も入り混じり、
流れで夕飯さえも済ませた。

そういえば昨日買ったんだっけと思い出し
別にさほど飲みたいとも思っていない缶チューハイを開ける。
美味くない。不味くもない。
ただ口元でしゅわしゅわと鳴る音が聞こえるくらいには静かだ。

ひび割れがひどくなってきたなぁとかかとを擦る。
保湿を2、3日でもさぼろうものなら、すぐさまぱっくりいってしまう。
今までだったら治っていただろう、先日どこかにぶつけてできた脛の痣はまだまだ消えそうになく、青青と私を責める。

0時を過ぎた。
終わった、タイムリミットだ。



それから結局、小さいデスクライトを枕元まで引っ張り照らし
小説はあとがきまで読み終えた。

帳尻合わせで誘われた眠りは
しっかり7時間後に思い出され、
後味悪く残っていたりする。


それでもまだマシなのは、おもしろかったことは確かに在ったからだ。

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