マネックス証券の「銘柄スカウター」を使いこなしてIRに質問する準備をできるようになろう
この記事は、マネックス証券の「銘柄スカウター」を使いこなそうシリーズの第二弾です。当然マネックス証券のアフィリエイトがありますのでご注意ください。
実際銘柄スカウターが使えるとめちゃくちゃ便利なので、口座持ってない人は絶対に作っておいて損はないと思います。あるだけで、素人でもかなり分析まがいのことができますし、正直企業情報の部分だけでも四季報しか情報源がない人から大幅リードできます。
名証IRエキスポのIRにもっと的確に質問したかった…
初参加でしたが楽しかったです。ただ、せっかく空いている金曜日にいったのに十分活用しきれたかというと微妙……。
せっかくIR担当者とお話する機会なので、効率よく回れるようにもっとちゃんとどういう質問をするべきかをある程度定型化しておきたいと思いました。というわけで、次回のために項目リストを作っておきます。
次回行くときは、コレに従って質問用シートを作って参戦する予定。
1:最近の受注状況・受注環境 / 売上サイクルについて
受注高などは事前に確認しておきたい。この数値に変更があれば質問をすればより掘り下げた情報を教えてもらえる可能性がある。
また、自分でBSから読み取れなくもないが「在庫回転率」や「受注から売上までの期間」に付いて質問しておきたい。特にB2Bで大型受注があった企業など。 あまりチェックしてない人が多いと思うが、「銘柄カウンター」の「各種回転率」を見ると質問がしやすいです。
2:販売先との関係性。特にインフレ対策(価格転嫁)の状況やお客様の反応について
食品業界などはある程度見ればわかるが、B2Bの環境ではこれはとても重要。 ここは決算説明書類を読まないとわからないし、さらにIRで聞くことで露骨に差別化できる要素だ。
そもそも「主要なお客様先」がどこかはIRに聞けば結構教えてくれる。
3:コスト要因やサプライチェーン問題の解消について
ここも同様。今回名証IRでここを聞いても快く答えてくれる人が多かったので、今後も聞いていきたい。売上についてはあまり素直に教えてくれないが、コスト削減などコスト問題については結構教えてくれる。
4:現在競合と認識している企業 / 優位性について
まずこれについては「マネックス証券」でしらべることができる。
マネックス証券では、気になる企業があったときに同業他社情報について2つの分類で絞り込んでくれる。
ここから更に「右のチェックマークを付けて」比較するボタンを押すと…こんな感じで各種競合他社と比較一覧を出してくれる。バフェット・コードでも同じことはできるがこちらの方が「同業他社」の精度が高いのでおすすめ
5:新規事業の取り組み状況について
そもそもIRで質問しようと思うきっかけは、M&Aや事業統合、それから新規事業の状況などが要因だと思われる。
今回名証IRでは、IR担当者が自分たちの新規事業や売りとなる部分のポイントをアピールしていた。ここの部分はむしろちゃんと聞いてほしいのだ。
今回で言えば「低PBR是正に向けてどういう取り組みを検討されているか」でも良い。
6:中計の達成状況・出店状況 / キャピタルアロケーションの詳細について
進捗度などはマネックス証券を見ればわかりやすい。
だいたい中計を出すところは意欲的な数字を出す。
この際に「どうやって達成していこうとしてるか」をIRがある程度スラスラ答えられるかどうか、社内でどういう体制でこの計画を実施しようとしているかはかなり注目度が高い。
売上。利益目標よりは、ROE目標を示してくれる方が良い。
特に、中期経営計画において、市場環境の認識を載せていない企業は論外なので、IRできっちり問い詰めよう。こういう感じで、市場環境が弱くなると見ているのに中計で強気の数字を出しているところもIRにお電話だ。
例えば「荏◯製作所」はこの点においてほぼパーフェクトな回答を出している。 逆に、「電◯システム」はこの点に関してはIR担当者もろくに答えを持っていないようだった。ああいう中計はあまり信用できない。
7:複数事業がある場合に重点領域の伸びがどうなるか。
このあたりのセグメント情報もマネックス証券の銘柄スカウターですぐわかるようになっている。まじで使ったことがない人はおすすめなので、絶対にチェックしてほしい。
結論:何を質問すればいいかわからないという人は、「この会社はすごいな。投資家が知るべきことを全部教えてくれる」という企業の決算説明書を読んで、そこに書かれたない項目を聞けば良い
何を質問すればわからない優れたIR資料を何社か読んでおいて、その資料で書かれていたことが他の企業で書かれていなかったら、それを質問すればいいのだ。
今回記事中で紹介した資料はこちら。
https://www.tsk-g.co.jp/wp/wp-content/themes/tsk/img/ir/management-plan-m/plan_detail.pdf
ココらへんを読んで、自分でノートに取る。シートにするとなお良い。そうすれば「自分が知るべきこと」がわかる。
もちろん常に全部しる必要はないが、「他の人が知ってるのに自分が知らないこと」がないようにしたい。
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