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日本株のETF配当金捻出売りについて知っておこう

まず、現時点の日本株のETF残高ってどのくらいあると思います?

これは67兆円と計算されています。2022年3月からかなり値上がりしたことによって新たなETF組成もあってこの金額まで膨れ上がっています。

2022年3月末時点で、東証時価総額730.4兆円に対して日本銀行のETF保有額(時価)は51.3兆円で、その比率は7.0%に過ぎない。日本銀行はETF市場では大きなプレーヤーだが、株式市場全体の中ではそうとは言えない。そのため、ETF買入れによる株式市場への影響力は必ずしも大きくはない

もちろん、大半は日銀の買い入れです。

アメリカのETFは683兆円ですから、いかに日本人にETFが浸透していないかというのがよくわかりますね。

日本人、マジでSP500とかNASDAQは買うんだけど日本株のインデックスは全然買ってない……。日本株のETFは日銀のためのものでしかないのか……。


では、ETFの配当金はどのくらいになる?=1.1兆円~1.2兆円

7日の売りは4600億円
10日の売りは7100億円 の予定になってます。


意外と知られていないETFの配当金捻出売りの仕組み


ETFの配当金は年1回。実はこの1.2兆円の配当落ち分はすでに3月に先物や現物の形で買われてます。で、この1.2兆円分の先物買いポジションを2日で一気に外すのは確定しているわけですね。

 ETFは通常、連動対象となる日経平均株価などの指数が3月期末などに権利落ちで値下がりする際に、基準価格を維持するために先物と現物株に買いを入れる。ETFの決算期末には逆に先物や現物株に売りを出すため、短期的に需給悪化要因となる。今年はETFのポジション解消売りが7日と10日に集中するとみられる。大和証券の橋本純一シニアクオンツアナリストの試算ではポジションの解消に伴い、7日と10日に現物株で約4100億円、先物で約7500億円と計1兆1600億円の売りが発生するという。22年の約1兆500億円と比べて増加すると見られる。

こういう仕組みなんですよ。


じゃあやっぱり7日から10日は下がるの? 


日経新聞ではこのように書かれていますね。

特に今年はプレ売りが露骨に見られた形になっています。

売りは取引終了時に行われるため、7日と10日は取引終了にかけて相場に下押し圧力がかかる。22年の7月は休日の関係で決算日は8日に集中し、1兆円規模の売りが集まった。そのため、寄り付きは上昇して始まったが後場にかけて下げ幅が拡大した。

ただ、「7月上旬にこうした大口の売りが出ることは(市場の)コンセンサスになっている」との声がある。先に先物を売っておき、下落局面で買い戻すといった市場参加者の動きが出ていると指摘する声もある。

10日以降はどうなるの?


とはいえ、実際問題としてやはり需給を壊すほどの売りであることは変わりありません。ここ3年のチャートを確認してみると以下の通りです。


6月末のリバランス売りとの違いについて


一方でGPIF(190兆円)のリバランス売りは頻繁に行っているから月末にすべて集中しなかったようですね。

規模だけでいうならこっちの方が大きいです。

5月は4兆円売りでした。6月も4兆円以上売っていたはずです。(まだ公表されてませんが計算できる)

他にも共済年金(10兆円規模)や企業年金・リバランス型の海外ファンドなども同じようにリバランス売りをやっていたはずですが、海外勢の買いの勢いの方が強くて買い支えられたというわけです。


いずれにせよ、4兆円の売りがあってもそれ以上の買いがあれば崩れないわけで、今回もETFの売りによって1日・2日崩されることよりもその売りを補うだけの買いが入ってくるかどうかの方がよほど重要なんではないでしょうか。




7月のETF売却後に新しい買い支えが来るかどうかについて

https://twitter.com/gagmanga_biyori/status/1289099764231897089


羽川翼じゃないけど私が知ってるのは新聞で読んで確認できることまで。

それ以上はマジで知らない!

知ってたら君たちに教えないで自分で売買してるから!

誰か教えてください!

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