MSCIの月末リバランスのことを正直舐めてました…っ！

5/30　世界はリバランスの炎に包まれた……？

ということで5/31は結構えげつない下げでしたね……。なんと出来高はいつもの倍以上の7兆円に迫る勢いだったとか。

確かに最近めちゃくちゃ株価が上げてたのでその分調整も大きくなるというのは結果だけ見ればそうなのですが、まさかここまでとはっ！

今日はプライムの売買代金が通常の倍！
MSCIのリバランスがあるとはいえすごい。 pic.twitter.com/euYsX5G60R

— INJECTOR_2020 (@tsuruno_on) May 31, 2023

私は中国の非製造業PMIが悪かったことくらいしか注目してなかったのでここまで下げるとは思ってませんでした。

事前の予想では出来高は5兆円程度といわれていたので、それ以上の売りがあったと思われます。

5/31 空売り比率48.2％（前日比+4.5％）規制ありは3.2兆円＆42％🟡　今日はMSCIのリバランスで昨日の予告通り引け値ギャランティを請け負った証券自己のヘッジ売りで金額、比率ともに急上昇　それ自体はいつも通りだが指数の下げ幅はそれだけで説明できない部分もあるので明日以降も要注意⚠️ pic.twitter.com/mSIaM06xyU

— マキにゃん（19） (@100000_metal) May 31, 2023

昨日は基本的には月末リバランス(これだけ株↑債券↓やってきてたら当たり前)とSPX4200のコールレジスタンス絡みによる動きだったと認識。債務上限絡みなら全部買いか全部売りかのどっちか。まあ何にせよ特に問題はなし。

— kokko (@kokko_coco) May 31, 2023

機械的な売り以上の下げがあったことから債務上限問題懸念（5/31に投票が行われる予定でした）で下げが加速しました。

結局JOLTSの結果がよかったことや、債務上限問題について停止案が下院を通過したのでいったんリバっています

米国債2年はリバランスと債務上限不確実性低下の買いを雑指標JOLTSが押し返す展開。今週の雇用指標は強いって先週から言ってるのに…(小声) pic.twitter.com/GuJ85ymMHM

— じぇい (@17296Jay18416) May 31, 2023

とはいえ、言うてもこういう状況なので、上値を抜けてくれない限りは下落警戒は続きますね……今週はとにかく慎重にやらないとｺﾜｲﾖｰ。

そもそもリバランスってなんやねん……

月末、四半期末、半期末、年末と月末に目にする「リバランス」。フローとしては比較的読みやすい動きとなることが多く、意識しておいて損はない。個人でも厳密にポートフォリオ管理している人は定期的にリバランスを行っている。ではそもそもリバランスとはどういったものでどのような意味があるのか？

— じぇい (@17296Jay18416) May 31, 2023

庭いじりをやらない人には分かりにくいかもしれないが「剪定」に近い。元々の形から時間経過によって乖離・逸脱した部分を売買し元の形の構成比に近づけようとする作業。注意が必要な点は「元々の形」はポートフォリオの数だけ存在するため「リバランス」のアプローチもその数だけ存在するということ。

— じぇい (@17296Jay18416) May 31, 2023

「タイミングが月末近傍と分かっていても無数のリバランスがあるなら、フローなんて読めない」という声が聞こえてきそうだが「なぜリバランスが必要か」を知るとそうではないことが分かる。ポートフォリオが無限にあったとしても、それらが市場関数に接続されている以上結局は市場の動きが重要なのだ。

— じぇい (@17296Jay18416) May 31, 2023

リバランスの目的とは＝買われすぎたものを売り、売られすぎたものを買ってポートフォリオを調整

個人でもやってることですが機関投資家は規模が違う。

リバランスの目的は極論インプライド・コリレーション由来のリスク量を定期的にメンテナンス、最適化すること。対象が債券株式間、セクター間あるいは通貨間であっても違いはない。買われすぎたものを売り、売られすぎたものを買う際リスク量つまり各アセットのボラティリティ相関を基準に据えて修正。

— じぇい (@17296Jay18416) May 31, 2023

少なくともフローの方向性は見える？

ポートフォリオ側の内情は想像の枠を出ることはできないが、アセットや銘柄間のボラティリティと相関は誰もがアクセスできる情報。そのため「最適な調整」らしいものは推測可能となる。今月を見るとS&P500は+1.7%、米10年債価格は-3%。半々のアロケーションならリバランスの方向は限定されてくる。

— じぇい (@17296Jay18416) May 31, 2023

そしてインプライドコリレーションは、一例として債券と株式のアロケーションを初期に決めた際の前提からずれている可能性がある。その前提の見直しを市場の向かう方向とそれぞれのボラティリティを参照して再定義するところまでが本来の「リバランス」の目的となる。

— じぇい (@17296Jay18416) May 31, 2023

なお、ポジションの量だけでなく銘柄入れ替えもあります

【MSCI定期入れ替リバランス】5月３１日大引けに実施
分かるよね😍🥰😇

【９１０７川崎汽船】新規採用
買い重要⇒約３００億円（0.84日分）

【２１２７日本M＆Aセンター】除外
売り需要⇒約１８５億円（3.98日分）

【指数イベント】MSCIの定期見直し想定パッシブ需要推計 https://t.co/FeMi1IsUna

— 八七七 (@extreme877) May 19, 2023

MSCIリバランス銘柄を把握してない人達は結構いますね。

売り方向上位は、SBG、物産、KDDIなど、買い方向上位は、OLC、第一三共、川船などとなる。と2週間前から伝えていた人もいるのですが

— かてなぎ (@KATENAGI) May 31, 2023

川崎汽船。

MSCIのリバランス売買は僕的には初イベント。何事も経験ですw
引けで785万株約定したので、当日の株価に影響はありません。他の銘柄もそうでした。逆日歩が発生しているところにこの株数買われたので、素人目にも売り長々〜という感じですがどうでしょう。明日下げたら慰めて下さいw pic.twitter.com/obdBozEfmb

— Fumo (@yacchi_25) May 31, 2023

今回は海外投資家の注目が高かったということが原因だと思うのですが、普段の日本市場の出来高が小さすぎるのかも…

『昨日東証ではリバランスの影響で売買代金7兆円にもなったらしいけど、ちなみにNVIDIAは一銘柄で5兆円なんだってね』 pic.twitter.com/JFQapn4ysi

— テキトー (@sokosokosokosan) May 31, 2023