今週の岡崎さん031 この時の岡崎さんは10月からの海外勢爆買いを信じてた
9月25 日~9月30日の週のまとめです。TOWA強すぎワロタ
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今週のニュース 海外勢の日本株鬼売
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上記は夏枯れがなかった2018年を除いたここ10年(2013-2022年)のSPXの推移だ。強弱あれど、傾向として10月に入ると好転するのが見て取れる。そして、この表の後、つまり10月3週目から11月末までは一年で最も株価が強いと言っても良い季節を迎える。この9月後半悪化、10月前半から良化し、10月後半から加速するパターンには理由があると自分は考えている。それは以下による。 1)税金。米国居住者の場合、申告期限は原則として申告対象となる年の翌年4月15日となっているが、申告書提出期限はこの手続を行うことにより10月15日まで延長できる。年末のタックスロスセリング等もそうだが、税金関係による季節性は大抵期限の2週間前前後がピークとなるので、9月後半から10月頭が悪くなりやすい。 2)10月決算に向けた企業による市場の期待値調整。これは少しややこしいので噛み砕く。まず、大前提としてどの企業の経営陣(CFO含む)も業績見通しを修正したくはない。だから1-12月会計の企業の場合、1Qや2Qの業績が多少下ぶれても、「まだ時間がある/下半期は巻き返す」という空気が支配的になりやすい。しかし、夏休みが終わり、9月に3Qの着地まで概ね見えてくると話が変わってくる。3Qを滑っておきながら、通期は大丈夫です、というのはよっぽど裏付けがなければなかなか言いづらい。後3ヶ月しかないからだ。そうすると経営陣は業績見通しを下げる必要に真剣に向き合わざるを得なくなる。しかし、決算でいきなり下方修正し、「決算をスベった」とは言われたくない。そこで、10月に決算が本格化する前、つまり9月に市場の期待値を調整しようと試みる。悪いニュースを出し始める。市場の期待値を下げたにも関わらず決算をスベるなどという自体は万一にもあってはならないので、合理的な範囲で可能な限り悪めの予想を市場には織り込ませ、一方で実際の決算は可能な限り強めの数字を作りたいと彼らは考える。 この税金売りと企業の期待値調整はタイミングがほぼ完璧にかぶっている。これにより、9月は悪い情報が頻発し、売りが止まらず…という展開になりやすい。そして、10月半ばに向けて「必要以上に悪いニュースを織り込み調整した株価、下がった決算ハードル、決算ミスは絶対にしたくないという企業の決意」が残される。畢竟、9月と一転、10月(特に決算が本格化し始めると)は強いということになりやすい。 今年もこの季節性がワークするか?もちろん結局は他の様々な要因との綱引きの話なのでそうでない時もある。ただし、弱い9月と強い10-11月の根底には上記のような根本的な要因があると自分は考えており、逆らうよりは従ったほうが安全なことが多いだろう、とは思っている。
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