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ゲームが直接日常にはみ出す日


「メタバース」を筆頭に、ゲームへの関心と評価が急激に高まっている。
メタバースはSNS的なコミュニケーション要素の大きなオンラインゲームであるくらいの認識がされている傾向にある。
つまり昔からある「ソーシャルゲーム」そのものであり、「ゲーマー」がするものから、一般人もするものに変わっただけであるという感覚も大きい。FaceBook → Metaへの改名や、マイクロソフトによる大企業の買収によって、一般人のゲームへの認識度合いが高まり、利用されるようになっただけであるかのような見方をしている人も多いのではないだろうか。
確かに、日本国内で広がりを見せている「Cluster」は、主に広場または、部屋などの空間にアバターを介して入場して、テキストチャットまたはボイスチャットをするための「場」としての利用ケースが目立つ。
しかし、「メタバース」に「NFT」の要素を加えると、途端にゲームに経済的な価値が発生する。
"お金が稼げる"のだ。
お金が稼げるようになると、途端にファーストアダプター的なポジションを取る人が急増する傾向にある近年では、ユーザが急拡大する。
ユーザが増えた環境では、メトカーフの法則を適用するとそのネットワーク、つまり今回ではゲームの価値がユーザの2乗にもなる。
この価値がNFT機能の持ったネットワークでは、経済的な価値、つまり換金可能な価値に変換される。

題名の「ゲームが日常にはみ出す日」というのは、VRに没入したりARで現実空間に情報を上乗せするというような視覚的、感覚的な意味ではない。経済的な次元で生活にリンクを持つようになったという意味だ。
NFTゲームの多くは日本語対応ができていないものが多いため、ここではNFTゲームではなくNFTメタバースとして何ができるかをお話ししたい。

Just Ideaだが、私は都市通貨としてNFTを利用しようと考えている。
メタバース空間(またはリアル空間)で行った簡単な活動ごとに都市通貨を発行し、その都市通貨はNFTである。
一般的に都市通貨は特定の地域内で利用できるように、換金できるように地域の事業者と連携できれば、都市通貨としてのこのNFTにはそれなりの価値が発生する。
以前に私が他の記事で書いたように、メタバース空間での活動は簡単なもので良い。
ある地域を模したメタバースでは、その地域の住民や、出入りの多い関係のある人などが位置情報などの簡単なシェアを行ったり、地域の情報をまとめた紹介投稿などを作るなどが例に挙げられる。
簡単な活動で、「ポイ活」のようなアクションが地域のメタバースでは意味をなしてくる。
リアルな空間でのまちづくりはお金もいるし、時間もかかる。
しかし、リアルな空間に紐づいたメタバース空間(デジタルツイン?)でのまちづくりは簡単で、誰でも貢献できる。

ちなみに、都市通貨としてNFTを採用するメリットは地域の貢献活動の見える化にもある。
バーチャルなまちづくりに貢献した人が都市通貨を貰う。
その都市通貨はNFTであり、ブロックチェーン上にそのNFTの保有者の情報や、何をすることでその人にNFTが渡されたのかなどの情報を載せることができる。
これまでボランティア活動だったようなことも、周囲の住民により広く認知してもらいつつ、その活動に妥当な手当がつく日も近いかもしれない。

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