![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/139634764/rectangle_large_type_2_1312818e4bc2bd08bf7ca67db27f61be.jpg?width=800)
小沢健二の説得
monochromatic '24 Ozawa Kenji
を見に行き分かったことがたくさんありました。
小沢健二はオザケンという歌手を披露しに来た訳では無かった。
言葉の持つ力を本気で信じていて、それをみんなに伝えに来ていた。
ライブというか説得、説法、演説、講義、提案。
歌詞そのものを直送するのではなく
その言葉達が巻き上げている空気を
「見て!ほら!すごくない!?」という
日常にある風景に目を輝かせ
親に報告する子供のように真剣に遊んでいる。
だから、理解できない人もいる。
たぶん、小沢さんは私たちと同じ地面に立っていると思っている。
同じ人間だから通じ合えることはたくさんあると考えている。
まるで友だちかのように話しかけてくる。
友だちに紹介するように家族の姿を見せてくれる。
友だちと歌うように、私たちに歌わせてくれる。
もちろん、少しの勘違い・誤解を持ったまま来場している人もいる。
それは授業に対して斜めに構えている学生に近いのかもしれない。大人になってから、ああちゃんと聞いとけば良かったなあ、となる人。
もしくは、授業そっちのけで先生の顔を見に来た生徒。
小沢さんの説得をすべて聞き入れる必要はないと私は思う。
こんなに言葉・音楽が持つ力を信じている人が今この時代にいるのだな、
と知るだけで日常が少し変わってくる。
明るくなったりする。
会場には何ひとつ垣根がなく
二階席にいた私はステージまで滑り落ちそうになった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?