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将来の夢なんてない

みんなは将来の夢ってあるのだろうか。
私は将来何になるかなんて全然決まっていない。いやむしろ考えたことがないからわからないといったほうがいいかな?

そういえば、昨日テレビで『将来の自分の職業を考える』みたいな特集をやっていた。
その番組ではいろんな人の未来予想図を紹介していたけど、正直どうもイメージできないという印象が強かった。
だって考えてみればそうでしょう?
私が大人になった姿だなんて想像できないし、なりたいものもやりたいことも全く浮かんでこなかったし。
ただひとつわかることは……私はずっとこの生活が続くと思っていたということだけかな。
あの日までは――。

***

「それじゃ、いってきます」
私は玄関でそう言ってドアを開けようとした。すると父が少し慌てた様子で呼び止めてきた。
一体なんだろうと思った瞬間、父は私の手に一枚の手紙のようなものを手渡した。
「えーっと、これは?」
不思議そうな顔をする私に彼は答えた。
「あぁ、これか。実は今日、俺の実家の方から電話があってな。ちょっとお前のことを呼んでほしいと言われたんだ。だから一応渡しておこうと思ってな」
そういうことね。別にそんな大層なことではないらしい。それに安心しつつ手紙を受け取った後、改めて行ってきますと言って外に出る。そして家の前に止めた自転車に乗って学校へと向かうことにした。
その手紙に実は私の将来が予言されているとも、その時は気づかずに――。

***

なんてことがあったら面白いよね。ま、予言なんてものはないんだけど。
今は思う存分ダラダラ生きよー。


アサヒ

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