2024年に朝日新聞出版から発売予定の文芸書単行本情報を一挙に解禁します！
あけましておめでとうございます！
朝日新聞出版・文芸書編集部からは、2024年も話題作が続々と刊行される予定です。現時点でお知らせできる、文芸書単行本の情報を一挙に解禁いたします！
本年もどうぞよろしくお願いします。
■2024年1月31日発売予定
『黙って喋って』ヒコロヒー
ヒコロヒーによる、恋愛短編小説集！
感情がほとばしって言い過ぎた言葉、平気をよそおって言えなかった言葉。「もう黙って」「もっと喋って」と思わずにはいられない、もどかしくて愛おしい掌編18本。
■2024年2月7日発売予定
『川のある街』 江國香織
ひとが暮らすところには、いつも川が流れている。人生の三つの〈時間〉を川の流れる三つの〈場所〉から描く、生きとし生けるものを温かく包みこむ慈愛の物語。はかなく移りゆく濃密な生の営みを鮮やかに活写する野心的傑作。
▼江國香織さんの朝日新聞出版からの既刊本はこちら
『私は元気がありません』 長井短
俳優・長井短、初の小説集！ 私たちは何度も同じ夜をなぞり続ける──。変わりたくないというピュアな願いが行き着く生への恐怖を描いた表題作に加え、アップデートする時代についていけない女子高生を描く「万引きの国」、短編「ベストフレンド犬山」を収録。
■2024年3月上旬発売予定
『私のもしも図鑑』松井玲奈
「私は限定された物事にしか興味が持てないけれど、だからこそ生まれた私らしさがある」。ストローでの飲み方が人と違っていたり、落ち込むことがあると無心で料理をしたり――。毎日を過ごす中で自分を見つめ直す、エッセイ集。
『虎と兎』 吉川永青
幕末。アメリカに渡った白虎隊の生き残りの少年虎太郎は、インディアンの少女ルルを助け、ふたりでアメリカを縦断することになる。南北戦争の英雄カスター中佐に追われる少女の秘密とは――。歴史の敗者たちを書き続けてきた著者が贈る、侍ウエスタンでボーイミーツガールな痛快青春活劇！
■2024年春発売予定
『クリームイエローの海と春キャベツのある家』 せやま南天
note創作大賞、朝日新聞出版賞受賞作！ 過労に倒れ、家事代行の仕事を始めた永井津麦の新しい勤務先は、６人家族の父子家庭・織野家。ごく普通のマンションの一室に住む織野家だが――。「仕事」と「家事」、そして「育児」に少しだけ疲れたなと思うすべての人にやさしく寄り添ってくれる物語。
▼web TRIPPERで、書籍発売までの著者と編集者のやりとりを綴る「編集日記」を連載中！
■2024年5月上旬発売予定
『ひとつの祖国』貫井徳郎
分断されていた日本が統一され四半世紀以上が経つも、格差は一向に埋まらない。東日本の再独立を目指すテロ組織と意図しない形で関わることになった一条昇と、彼の幼馴染であり自衛隊特務連隊に所属する辺見公佑。二人の人物を軸に、人間の暴力性、悪意、善意が抉り出される――。
▼貫井徳郎さん朝日新聞出版からの既刊本はこちら
『キリンに雷が落ちてどうする 第２弾』 品田遊
ダ・ヴィンチ恐山こと品田遊の脳内記録、『キリンに雷が落ちてどうする』第2弾発売予定！
▼品田遊さん朝日新聞出版からの既刊本はこちら
■2024年6月上旬発売予定
『屋根裏の散歩者』 篠田節子
市街の緑地にたつ「風の家」は、チェリストとイラストレーターの中年夫婦にとって、最適な移住先のはずだった。ケヤキやカシの大木に囲まれ、野草や花々、蔓草……。ところが夜中になると天井裏から物音が聞こえる！（「屋根裏の散歩者」）コロナ禍のもと、電車で男が置き忘れていった「白い陶器の骨壺」の行方は？（「妻をめとらば才たけて」）、ほかに「多肉」「遺影」など、時代と人間のこころに潜む謎をみごとに描く4つの作品集。
▼篠田節子さん朝日新聞出版からの既刊本はこちら
『続 七夜物語（仮）』 川上弘美
『七夜物語』で「夜の世界」を冒険した主人公2人の子どもたち――「絵」と「りら」の日常を描く。2010年から2011年の現代を舞台に、10歳から11歳へと成長する2人の変化の兆しと、子どもたちを取りまく世界の変調を鮮やかに捉えながら、ささやかな人の営みと、そのきらめきを届ける物語。
▼川上弘美さん朝日新聞出版からの既刊本はこちら
■2024年11月上旬発売予定
『共犯の畔』真保裕一
ある国会議員の事務所で立て籠もり事件が発生、犯人はあっさり逮捕されるが黙秘を貫く。やがて33年前に行われたある地方での町長選が絡んでいること、さらに選挙はダム建設を巡って町が真っ二つに割れていた事実が判明する。犯人たちが黙秘を続ける本当の理由とは……？ 時を超えて因縁が絡み合う長篇サスペンス！
▼真保裕一さん朝日新聞出版からの既刊本はこちら