見出し画像

11/1(火)

午前11時起床。起きたら休職になっており私はニートだった。
休職になる前は「休職なんて大袈裟な」とか「そんなに仕事嫌じゃないし」とか思っていたが、いざ休職となると心が晴れやかになっている自分に気がついた。私は可能性が制限されることに過度な恐れを抱く傾向があるらしい。「やりたくない仕事をする」というのが最も可能性が制限されることだと気づくのに半年かかったということだった。
逆にこの休職期間はなんでもできる。早稲田松竹に映画大好きポンポさんでも見に行こうかな。小旅行とか行っちゃうのもいいな。軽くバイトとかしちゃってもいいかも。

色々と考えたが、まずは約束の地「スパジアムジャポン」に行くことにした。

スパジアムジャポンに行くためにはシャトルバスに乗る必要がある。私の家からは北朝霞にある停留所が最も近かったので、北朝霞へと向かった。
北朝霞のブックオフで時間を潰し、シャトルバスに乗り込む。ジジイとババアとヤンキーと私しかいなかった。

バスにはテレビがついており、丁度徹子の部屋の時間だった。ゲストが小雪で思わず「小雪だ…」と呟いたら前の座席に座っていたヤンキーカップルも「小雪だ…」と呟いていた。小雪がシンクロした。小雪は最近育児に忙しいらしく、子供3人のことを「社会」と呼んでいるらしい

ジジイとババアとヤンキーと私を乗せたバスはぐんぐん東久留米の僻地へと向かっていく。バスでスマホを弄っていると職場の先輩からラインが来た。一旦無視をした。

バスに揺られること20分。バスの揺れ方で人生の意味がわかってきた頃にバスは目的地へと到着した。
スパジアムジャポンには天然温泉と岩盤浴がある。何が素晴らしいって岩盤浴に漫画を持ち込める点が素晴らしい。
温泉にはさっと入り、早速岩盤浴エリアで漫画を読む。岩盤浴エリアで2冊読み、クールダウンエリア(でっかいかき氷があり、人々がそれを囲んで座っている)で2冊読む。このルーティンを繰り返して「実は私は」を1巻〜18巻まで読んだ。
獅子戸編まで入ったあたりで一旦やめて、たらこクリームスパゲティを食べた。大満足。スパジャポの弱点としてフードコートが弱いというのがあるが、岩盤浴エリアのカフェはかなり良い。クレープやパスタもあるし、有料エリアなので混んでいない。

職場の先輩へのラインも返し、明日は何をしようと思いながら再度温泉に入る。高校生6人組が電気風呂で大騒ぎしていてとてもよかった。「右半身が、もう、だめだ!」と叫んでいた。わかる。

気がついたら20時を過ぎていた。精算を済ませて帰りのシャトルバスに乗る。帰りのバスでは芸能人がハモリに釣られずに歌えるか、というチャレンジをしていた。TikTokでも時々流れてくるけど何が楽しいんだ。茶番だった。この世にはこの茶番を作るために汗水垂らして頑張っている人がいる。

帰宅後、体がほかほかのまま就寝。明日のことを気にしなくて寝るのは久しぶりだった。翌日何もない方が早く寝れるのはやはり異常だったんだと思う。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?