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初めてのパネル張り(展示準備)

「パネル張りをお願いします」
博物館で働くことになって、初めてのお仕事。
何も知らない私は「パネル張りって何?」から始まります。

展示室で、解説文や写真が壁に貼ってあったり、展示品の隣に置いてあったりするパネルを作ります。
「アレって、自分たちで作ってるのか!」(お金があれば外注できるらしいです。)

A4とかA3とか展示する大きさで写真や解説文を紙に印刷して、
片面が粘着面になっているボード(ハリパネと呼んでる)に張ります。

ハリパネは、たぶんタテ180cm×ヨコ100cmくらいで厚さ7mm。
大きいハリパネから必要なサイズよりも一回り大きく切り出し、印刷したものを張って、サイズに合わせて周りを切り落とす。
このハリパネを切る作業で、カッターの切れ味は大事です。

何枚も何枚もパネルを切っていると、切れ味が悪くなって切り口がガタガタになってしまいます。
そこで、切れ味を復活させるために、刃を折ることになります。
今までカッターの刃を折ったこと、あったかしら?一回くらいあったかな~

という私が、
パネル張りをしている間はバキバキ折ります。
さらには最後まで折ってしまい、新しい刃に替えます。
刃を替えるのは、人生初。
刃を折る小道具もあるなんて知りませんでした。

カッターの替刃を作っている「オルファ」の由来は「折る刃」。
これも初めて知りました。
まだまだ知らないことがたくさんありますね。

これから、どんなことを経験したり、知ったりするのだろう。
なんだか、この先が楽しみです。