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2021年振り返り:私はなぜ仮面ライダードライブを愛しているのか

 2021年を振り返った時、趣味関係で一番大きかった出来事はやはり仮面ライダードライブについての巨大感情に気付いたことかな、と思ったのでしっかり言語化しておこうと思います。風化させたくないので。記事中に他作品を引き合いに出すとは思いますが、あくまで自身の感情を正確に言語化するためであり作品を上げたり下げたりなどの貶す意図は無いのでご了承お願いします。そして、この記事も『作品語り』というより『自分語り』です。

 まず前提として、『仮面ライダードライブ』は放映当時にリアルタイムで視聴してて、1年間通してハマってたんですよね。特に人生が楽しかった高校生の頃なので作品外でも楽しい思い出とセットなので本当に良い。にも関わらず今年になるまでその巨大感情に気付かなかったというね。なんでだろう。

 というのもそれに気付くまでは自分が一番好きな平成ライダーは『仮面ライダー鎧武』と信じてやまなかったんですよ。勿論それは実際に大好きだからなんですけど。『鎧武』も同じく放映当時にハマってて変身ベルトもめちゃくちゃ欲しくなっちゃって玩具フィギュアを買い、放映終了後もちょくちょく買い集めていたくらい。客観的に見ても劇中での描写と玩具の齟齬も少なく没入感が凄く、フィギュアの仕様もめちゃくちゃ素晴らしいものだったじゃないですか。勿論ストーリーも良かったし。
 自分は『ウィザード』からリアルタイムで観出したんですけど、鎧武で一気にのめり込むようになってしまいましたね。実は序盤はあまりハマり切れずに本格的にハマったのはヘルヘイム編ぐらいからなんですけど……。

 閑話休題。『鎧武』と比較した時に、『ドライブ』の玩具には当時そこまで惹かれていなかったのも今まで気付いていなかった理由だと思う。手に取ることで劇中の登場人物気分に没入することのできる戦極ドライバーやロックシードと違って、ドライブドライバーは進ノ介の物でしかないしシフトカーは自我を持って動いてくれない。まあそういった理由なので当時からマッハドライバーは所持していたんですけどね……詩島剛にめちゃくちゃ惚れていたし……。今年再燃したことで手放さずに持っていた自分をめちゃくちゃ褒めちぎった。ブレイクガンナーを手放してたことには怒りました。まあ今年ドライブドライバーも買ったしシフトカーも買ったんですけどね。最高に楽しいです。
 当時から今まで、自分はワンオフより量産型に惹かれてしまう性質だったんですけど、ワンオフ”だからこそ”の魅力があるのだと今年気付きました。

”仮面ライダードライブ”の持つ絶対的ヒーロー性とはなにか

 当時からずっと大好きであったことに気付いていた『仮面ライダー鎧武』と、振り返ることで気付いた『仮面ライダードライブ』。この両作品ってとても対照的な部分があって、だからこそ今まで気付けていなかったんだと分かりました。繰り返し言っておきますが、どちらが上とか下とかいう話ではない前提で比較しながら話します。

 『仮面ライダー鎧武』に出てくる仮面ライダーって、いわば未熟な人たちが多いんですよ。だから自分が見ている時の感覚って、憧れのヒーローを見ているのではなく、自分と同じように苦悩をしながら戦っていくのを見ている感じ。感情移入しているとでも言いましょうか。だからこそ中~高校生だった自分は当時からその魅力を一身に感じていたしずっと大好きだった。前述したように玩具がそういった没入感を更に引き上げることのできるアイテムだったので尚更。

 対する『仮面ライダードライブ』は、主人公が警察官で立派な大人なんですよ。高校生のガキに”感情移入”は出来ないじゃないですか。そして変身ベルトも主人公専用の物、他の誰かが変身することがない。だから当時高校生だった自分には「自分自身が物語に没入できて共感しやすい仮面ライダー鎧武」の方が大好きで強く心に残っていた。
 それは勿論『仮面ライダードライブ』に魅力が無いという話ではなくて、ただその魅力に気付きにくくなっていたという話。何故なら、魅力的に感じていないのなら1話から最終話までずっと追いかけて見ていなかったから。没入するぐらい大好きな作品の後番組だったら、どうしても見劣りするしもういいかなってなるはずじゃないですか。でもそうはならなかった。それはやはり魅力に気付かないまでもしっかり感じていたからなんじゃないかなあ、と。事実肌に合う合わないはあって、リアタイで追っかけてる時期とニチアサ自体別に見てないな〜って時期があるので。

 微妙に話が逸れてきた。仮面ライダードライブこと泊進ノ介は、大人であり立派な社会人であり、唯一無二のヒーローだ。”自分もなりたい”ヒーローではなく”自分を助けてくれる”ヒーロー。そこが今まで気付けていなかった最大の魅力だと思う。そしてそれは、社会人になって苦しみ続けている自分に紛れもなくぶっ刺さる魅力なんです。

 高校生の自分にとって遠い存在だった泊進ノ介と、社会人になって同じ視線の高さになった。そしてそこで初めて見えてきた魅力、ヒーロー性、凄さ。大人になっても、なったからこそ憧れてしまうヒーローだったんです、仮面ライダードライブは。自分にとってはね。それこそが自分がドライブに感じる絶対的ヒーロー性なのかなあ、と。

 劇中では「ギアがかかっていない」と称される「考えるのや~めた」状態ですら、適度に怠ることが出来る泊進ノ介に憧れてしまうんですよね。社会人になって手を抜くことが出来る凄さを知った。

 それと、そのヒーロー性を象徴するような聞いただけで安堵できる”音”があるのがまた良い。トライドロンのエンジン音や、各種シフトカーの音声のことです。これらの音=駆けつけてきてくれたという安堵に繋がるの、大事だなあと今年になって初めて思いました。電王が好きな人にとってのデンライナーの音とかもこんな感じなんだろうなあ。

 更に追記すると、鎧武は「隣に立ち、頑張ろうと言ってくれるヒーロー」でドライブは「前に立ち、よく頑張ったなと言ってくれるヒーロー」という感じで、鎧武もしっかりとヒーローしてて大好きです。スタンスの違い。

『仮面ライダードライブ』の魅力に気付いたのはなぜか

 じゃあ何故今年になって急に気付いたのかという話をします。キッカケは竹内涼真さんとフィギュアです。こんなに大好きなのに気付いたのは今年とはいえ、『仮面ライダードライブ』という作品は放映当時に楽しんでたし元々好きという感覚はありました。特に竹内涼真さんは放映前の「いつも主役張ってるようなタイプのイケメンと全然違うタイプだけど大丈夫なのか?」という第一印象と、番組が始まって以降の演技のカッコよさに惹かれていった経験から思い出深い俳優さんだったんですよ。いやハマってる特撮作品に出てた俳優さんは全員思い出深いんですけど。そして放映終了後も売れてよくテレビドラマなんかで見かける機会が多くて、見る度に好きだなあ嬉しいなあという気持ちに浸ってたんです。NHKの『テセウスの船』とかめちゃくちゃ良かったな。

 そして今年もそういう感覚に浸ってて、ふと仮面ライダードライブのフィギュアが欲しくなっちゃったんですよね。竹内涼真さんのことが好きだという気持ちを形にしたくて。自分は愛情の表出方法が分からないから”グッズを買う”という行為にとりあえず手を出しがちなんですよ。で、今回もそう。そしてフィギュアを買ったのが2021年1月末。フィギュアを手に取った時から、放映当時の感覚が段々蘇ってくる。その頃から『仮面ライダードライブ』を見返したいな~という思いが沸々と湧き始めてきました。

 実際に見返し始めたのが2021年5月。確か第25話から見返し始めたはず…? でもそんなに前からだったかな、終盤の方だけだった気もするので第37話ぐらいからだったかもしれない。まあとにかく見返し始めたことで自分が大好きだったことにようやく気付き始めた訳です。ああ、竹内涼真さんの演技はやっぱりカッコよくて好きだなというところから、他キャラクター達も誰1人嫌いなキャラクターが居なくて好きだなあということを再確認しました。
 そしてこのタイミングでハートロイミュードやマッハ、チェイサーのフィギュアに留まらずトライドロン等各種バイクのフィギュアも買い揃えてました。最初はドライブだけ買うつもりだったのに……。折角なので記録しておきますが、それらが5月の上旬ぐらい。そこから6月にかけて更にドライブ関係のフィギュアを8体ぐらい買ってますね。一気に買いすぎ。一番社会人満喫してた時期かもしれない。あとドライブドライバーもこのタイミングで購入。めちゃくちゃハマるじゃん。

 そしてあろうことか丁度見返して熱が最高潮のタイミングで、東映公式による『仮面ライダードライブ』本編のYouTube無料配信が告知されました。

 いやもう運命でしかないですよね本当に。見返したいな~と1月からずっと思い続けて、ついに見返し始めた途端にこれですよ。本当に『仮面ライダードライブ』と一緒に走り続けた1年でしたね2021年は。全てのタイミングが噛み合いすぎてびっくりする。こうして終盤を見返した後に、更に1から見返すことになったわけです。嬉しいね。

『仮面ライダードライブ』に生きるキャラのどこに惹かれるのか

 前述したようにこの作品に出てくるキャラクターが全員好きなんですよ。見ていてストレスを感じるキャラクターが1人もいない。それは、『仮面ライダードライブ』に限らず自分が好きな作品はどれもそうなんだけれど。

 特に本作品内で大好きで思い入れが深いのが、仮面ライダーマッハこと詩島剛。この子は本当に……放映当時から沼ってましたね……なぜ忘れていたのか……。自分が理想としているチャラムーブの源流がこの子だったんですよね、闇を抱えてるとこも含めて。高校生時代から憧れていたなぁ……。なのでマッハドライバーを同級生から誕プレで貰ったし、ゼンリンシューターも買ってた。劇中でも変身前に使うことが多く印象に残るから本当にカッコいいんですよアレ。本当に手放さずにちゃんと所持したままでよかった……。
 マッハのスーツもとても性癖で、もろにライダースーツなデザインに加えて革手袋の指先の質感がマジで最高なんですよ……。しかも稲葉友さんの演技がめちゃくちゃ良い。声に聞き惚れる。詩島剛の慟哭からしか得られない栄養がある。いや冗談抜きで稲葉友さんは悲痛な叫びが上手なんですよ……一度聞いてほしい……。
「ロイミュードは黙ってろ」や「アンタにとって俺はなんなんだよ」などはお気に入りの台詞です。特に印象的な台詞は「ドライブは人を助けるライダー、マッハは敵をぶっ潰すライダー!!」と一息に言ってから「……それでいいじゃん」と半ば仕方ないとでも言いたげな声で自分自身を蔑ろにしてしまう台詞。他者への優しさに裏打ちされた自己犠牲、自身を下げることも厭わない彼の性質が見事に表現されてるんですよね……。

 そんな彼の魅力を主人公に負けないぐらいしっかり描いているのが良い。特に、メタ的にも劇中的にもドライブばかりが戦力強化されていきマッハは据え置きな事実にちゃんと苦悩し、アンサーを出しているのが本当に好きなんですよ。敵を全て殲滅しなければならないという使命を抱えつつも、主人公であるドライブに段々力が追いつけなくなっていく状況に歯痒い思いをする、という状況そのものが”人間性”を描けてるな~と思う。創作作品において”キャラクター”ではなく”人間”を描いている作品が好きです。スタァライトとか。
 今年あった『全仮面ライダー人気投票』でもしっかりとマッハに投票しました。

 人間ではないロイミュードについても、しっかり機械生命体として”生きている”と感じられる描写がしっかりあるのが好き。一番のお気に入りシーンは、ブレンが”自分の個性”として認識していたメガネとハンカチですらコピーの産物でしかなかったと気付いてしまうところ。
 彼らがしてきた悪事は大きいし安易に許されるべき存在ではないが、生き続けるためには人間と敵対するしか無いという悲しみもある。そんな彼らだから、本編の結末以外ありえないと思えるのは良いところですね。いくら和解したからといって、ロイミュードを殲滅しないという選択肢は無いところが。彼らの矜持を汚さない結末。

 それから、ライダーでも怪人でもない人間たちもしっかりと好き。特状課の面々や、仁良課長も本当に魅力的でしたね。特に人間でありながら主人公にとっての最大の障壁であった仁良課長は本当に凄い。怪人が悪、という一元的な描き方ではない物語。どうしても描写が少なく影が薄いながらも、しっかりと”相棒”として泊進ノ介を立てていた早瀬の魅力も今年はしっかり再確認しました……。

『仮面ライダードライブ』の持つ作風がどうして好きなのか

 本作品は主人公がバイクに乗らず車に乗るというセンセーショナルな設定がやはり特徴的で、だからこそ、この作風に至ったのだなと思う。「バイクに乗る」という分かりやすいアイデンティティーを捨てたからこそ、それ以外の要素をより強く意識して踏襲する。「車に乗る」という設定を話題作りのための出オチにしない。そういった細かな気遣いが多いからこそ立派な「仮面ライダー」として他作品に負けない、大きな魅力を持った作品になったんだなと分かりました。
 主人公がバイクには乗らないものの、結果として仮面ライダー作品全体を見渡した時にドライブはマシンがとても印象的に残る作品になっていると思います。ちょっとした移動シーンでも主人公の車や他キャラのバイクに乗っているシーンがとても多くしっかり描かれている。直接描かれることがなくても、駆け付けたキャラクターの背景に車やバイクが停まっていることで「ああ、これに乗って来たんだな」と脳内補完ができる。そういう「いや、そこはこうしろよ」とか「これはどうなっているんだよ」みたいなツッコミどころが非常に少ないところがめちゃくちゃ好きなんですよ。
 戦闘中にどこからともなく武器を取り出しても、トライドロンやバイクから武器が射出される演出が序盤に描かれているから「そういうことなんだな」と分かる。変身用アイテムであるシフトカーも、みんな自分の意識で動いて飛んで来るから「どこに収納してたんだよ」とか思わない。何気ないことですが、こういう”理由のあるご都合主義”があるだけで観てる時の感覚が変わるんですよね、自分は。
 それらのことを意識するようになったキッカケって、やっぱり1から見返したおかげなんですよ。そのために当時はあんまり意識していなかったタイヤコウカンやタイプワイルド、テクニックなどもとても魅力的に感じるようになってしまっていた……。後半で全く使われなかったのが本当に残念に感じるぐらいには好きになりました。
 製作陣も意識していたことみたいですが、中間フォームの時点でF1カーという最速のマシンをモチーフに選んでいるというのもとても良い。その時点で考えうる最強の形態をしっかりと開発するというのは、とても現実的で合理的で、間延びしない。やはりこういうところも”何故か最善を尽くさないご都合主義”の排除に一役買ってるな、と。
 微妙に話は逸れますが、警察官で車モチーフの仮面ライダーなのに「パトカー」が特に特別扱いされないシフトカーなのが逆張りオタク的にもニッコリです。初期設定では警察官ではなかったようなので、意図していないところなんでしょうけれど。

 それと作劇におけるコメディ要素。前作である『鎧武』から比べるとかなり雰囲気が変わって、所謂”子供向け”なギャグもかなり増えました。放映当時観てた時はそれがちょっとクドいよな~とか、ブレンのキャラもやりすぎだよな~とか思ってたのが正直不満でした。けど、今年になって見返した時にそれが驚くほどすんなりと受け入れられて。そこも含めて『仮面ライダードライブ』の作風になってて愛おしいなと思うようになっていました。
 ぶっちゃけた話をすると、後年になって『ドライブ』よりも更にコメディ演出が強くて自分には合わないな~と思う作品があったから相対的にマシに見えたというのもあると思います。だけれど、それは「ギャグをするキャラクターに1人も嫌いな人がいないから」という大きな前提があってこそなんですよ。特状課の面々も、ブレンも、好きなんですよ。見ていて鬱陶しく思うことがない。コメディリリーフを担当するキャラが数多く居るのに、その誰もが別の方向で役に立っていて足を引っ張らない。これが本当に大きくて……観ててストレスを感じないんですよ……。

 本作品で描かれるテーマ性やジャンルが、自分の性癖にぴたりとハマるのも大きい。具体的に言うと、”バディ物””推理物”の組み合わせ、に加わる”人外物”。『魔人探偵脳噛ネウロ』で人格を構築されたオタクなので、『ドライブ』もそれにぴたりと当てはまるのに気付いてしまいましたね今更ながら……そりゃ好きだわ……。
 テーマ性で言えば、ロイミュードについてもそう。個性を獲得せんと努力する造られた機械生命体。いや好き~~~~!!!!!! かなり序盤で描かれたMOVIE大戦フルスロットルでの「我々は個人主義者の集まりでね」と言いながらヒーロー達と共闘するの、マジで理想の敵役ムーブなんです。第三軍相手に共闘する敵が好きなオタク。そしてその主張はそのまま『仮面ライダーブレン』での「一人ひとりが真剣に存在をかけて戦い抜いてきたはずの存在を、数合わせの物としか見做さないのは許さない」という矜持に引き継がれる。ロイミュードは108人しかいない存在で、一人ひとりを
”友達”として大事に思いながら戦い抜いてきた存在だから。
 これに気付いたおかげで、「短い」「春映画のように他作品のライダーが出てくるのはなんかなあ……」と配信当時は微妙な気持ちで観てた『仮面ライダーブレン』も今年は大好きな作品になりましたね。テーマが一貫しているので、間違いなくドライブサーガだった。

総括:なぜ今『仮面ライダードライブ』について語ったのか

 いや~~~語りましたね……。ここまで読んでくれた人はありがとうございます。2021年の統括をする上で、今年は『仮面ライダードライブ』に捧げた1年だったな、としか思えなかったので今こういった記事を書きました。そして『ドライブ』のことを考えると胸がきゅっとなるこの感情を、少しでも形にしたかった。他のいつでもない”2021年”にこの感情に気付けたこと、本当に運命だと思っています。先述したようにYouTubeの無料配信もそう。トークショーイベントでの大森Pによる『仮面ライダードライブ』続編製作の確約もそう。

 だって、この感情に気付かないままこの情報を受け取っていたとて絶対こんな風に喜ぶことはなかった。最適のタイミングで最高に盛り上がることができたよ…………。

 自分の中の大切な感情に気付けて良かった。そういえば、『仮面ライダードライブ』も「感情」が大切なテーマの1つでしたね。特定の感情が昂ることで超進化するロイミュード達に、感情のオタクである自分が共感を抱くのも当然かもしれない。え、これ書きながら今気付いたわ。いややっぱ好き~~!!

 自分の私生活が激動だった2021年。こうやって生きて走り続けられているのも『仮面ライダードライブ』が支えてくれていたおかげです。しかし、こうやって振り返ると『ドライブ』でキャッキャし始めた夏頃と比較して更に精神的に弱っているのを感じる……。夏頃は苦しみながらもまだ頑張れていたなあ、と。あくまで今と比較したらであって既に辛かったですが。今は本当に限界を迎えている感じ。ここだけの話、12月に退職してこの1ヵ月働かずゆっくりしているんですよね……。働くことをやめた途端、今まで気付けなかった精神の摩耗に気付きました。もしかしたらもう立ち直れないところまで来ているのかもしれない、と思いながら悩む日々です。まあ、1月から働くと思いますけど……。働き始めて保険証を手に入れたら、とりあえず心療内科に行こうと思っています。多分。また元気に走り出せるといいな。バーチャルで得た人脈のおかげで気が狂わずに生きてます。みんなありがとう。
 陰惨な話で折角の記事を締めるな~~!!!!趣味はまだ楽しめていますし、ネット上でコミュニケーションを取っている時も心の底から楽しいと思っています。いや、趣味は段々後ろめたい思考が阻害してくるようになっては来ていますが……。でも楽しいですよ、本当に。
 そんな酷い2021年だったからこそ、”良かった点”である『仮面ライダードライブ』との思い出をこうして文章にして書き綴ったわけです。決してマイナスなことだけではなかったんだと、形に残したかった。

 今回の記事では『ドライブ』に主軸を置いてますが、10月末ごろから『機界戦隊ゼンカイジャー』も見始め一気にどハマりしました。瞬間最大風速はこちらの方が上です。ギアトリンガー等玩具もがっつり買っちゃいました……ロボも欲しいな……。そんな『ゼンカイジャー』もかなり心の支えになっています。明るい作風と大好きな香村脚本に加え、主人公の名前が自分と同じなのも強い。もうすぐ終わってしまうのが辛い……。スーパー戦隊も最初から最後までしっかりハマりたいんですけど、ライダーの方にハマらないとニチアサを観ないので自然と戦隊にリアタイでハマることが難しいんですよね……。そういった意味では『リバイス』にも感謝です。主役の凶悪フェイスなデザインめっちゃ好き。
 めちゃくちゃハマっていた『ルパパト』も最終回を迎えたタイミングが丁度専門学校の春休みで、「暇だな〜、そういえば戦隊最終回迎えたんだっけ、1話観てたけど面白かったから観てみるか〜」という気持ちで見始めて凄い勢いで沼に落ちたんですよ。1週間以内で全話履修してどハマり、特番の『スーパー戦隊バトル』をめちゃくちゃワクワクしながらルパパトのファイナルライブツアーのチケットを買う、ドンキに行ってセール中のエックスエンペラーとパトカイザーを買う、AmazonでVSチェンジャーも買う、と信じられないスピード感でしたね。だから『ルパパト』もリアタイでハマってたというかなんというかという感じ。ある意味、良さを一気に摂取できたので良かったのかもしれないけれど。宅配ピザが2枚目無料セールをやってたので、それを1人で頼み1日かけてピザを食べながらルパパトを観てたの最高の思い出。
 人生の先行きに希望は持ててませんが、希望を持ちたい、幸せになりたいということは諦めてませんので。
 改めて、ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。どうか良いお年を。そして来年もよろしくお願いします。

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