隣の彼女 #スナック麻子

スナック麻子へようこそ。

暑い日が続きますね、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

ママはちょっと感慨深い夜です。先月、娘が花火大会に浴衣でお友だちと行きたい、というリクエストに応えるべく馴染みの美容室を予約したのですが。そういえばと。

お隣にお住いのママ友がお嬢さんおふたりの浴衣を着つけていらしたなとおもいだし。軽い気持ちで相談を差し上げたところ。

お嬢さんの着付けされた画像にそえられた丁寧な説明と時間の確認がラインではいってきて。あ、これはちゃんとしてくださるおつもりだと娘に支度をさせ待機。ほどなくおみえになられ。

素晴らしい着付けをしてくださった。

娘は当日もお願いしたい、早いし綺麗、と。わたしが着つけが出来ず、小学校6年生の頃から足掛け3年、プロにお願いしていたのですが。

4年目の今年はお隣にお願いすることに。

お礼を兼ねてハーゲンダッツのアイスクリームをいくつかみつくろい、玄関先で改めて月内の着付けをお願いさせていただくと快諾。お嬢さんそれぞれは部活と塾で当日は不在だから時間は空いていると笑顔で。

帰宅し物思いにふける。技術や専門知識に対価をお支払いし仕事は成り立っているけれど。知っているあのかたにお願いし、そのお礼としていくばくかの贈り物をお渡しする関係性があるなら。

後者、をもっともっと身近でつくっていきたい。

そばにいるひとたちと交流し、お互いに依存でなく循環したい。

日々の暮らしの解像度をあげようとおもいました。

娘が4歳だったころからのお付き合いで、お嬢さんおふたりとも同じ登校班。地域で一緒に子育てや生活をしているママ友に、晴れの日の着付けをお願いする。

仕事をしているわたしを気遣い、晩ご飯のおすそ分けに中華スープをいただいた。ご実家は地元で長く営んでおられるごはんやさん、彼女のつくる料理は料理好きな夫をして「本職の味だね」といわしめるほど。ぶれない、出汁と素材が喧嘩しない、味がきまっている。

わたしにできることはなんだろう。

足元をみて、きちんと地盤をかためていく。

そんな夏になりそうです。

かしこ。

トリスと金麦と一人娘(2023 春から大学生になり、巣立ちます)をこよなく愛する48歳。ぜひどこかで一緒に飲みたいですね。