自分への言い訳

市内でひとり暮らしの98歳の叔母。2週間以上、連絡をしていない。どうしているかな。平日はヘルパーさんが入ってくれるので何かあれば連絡が来るはず。でも、連絡が無いから良いということではないよね。最後に行った時、買っていった折り詰めのお弁当を見た時の叔母の嬉しそうな表情。完食だった。きっと毎日コンビニの冷たいおにぎりばかり食べているんだろう。

放っておくなんてヒドいじゃないか。

そんな声が聞こえてくる。僕は、今日は2時間以上も何もしないで部屋のソファに寝そべっていたんだ。仕事をするでもなく、本を読むでもなく、映画を見るでもなく、生きていくために必要な何かをしたわけでもない。それなら叔母のところに行けば良いじゃないか。母や姉の顔を見に行けば良いじゃないか。これからだって遅くない。
なぜ行けないのか。自分を優先しているからだよな。
叔母さん、ごめんね。放っておいている。

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