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クロスオーバー慰安旅行③

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@ナゾ時空中継局
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和子「皆の衆、猛暑もいいところだが、すこやかであったかな? わたしは天照和子@歴バスだ。この時空では、あいかわらずトンチキな企画が続いてるようだな」
マメ「やほー! みんな毎日地獄の暑さだね~🌞 あたしは、双葉マメ@サバイバー!!だよ~(´ω`)。この企画は、あたしたち二人が仕掛け人になって、『いつもおつかれさまのみんなを、楽しいところに連れてってあげよー!』っていう、慰安旅行なんだよねっ」
和子「残すグループも、あと半分。我々もとっとと、いつもの時空に帰してもらいたいものだ」
マメ「アハハ~、あたしけっこう楽しいけどなっ? えーと、今回召喚されたのは、『親友』メンバーだよ! あー、うてなだ~! おーい、うてな~!」
和子「ほうほう。歴バスからはコオリくんか。そうであろうな。今回は、おだやかな放送となりそうだ」

マメと和子、テレビモニターを覗き込む。

※時空のゆがみ、本編との整合性が気になる方は閲覧ご注意ください
※非公式です

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③「親友」メンバー
(みずき中2@いみちぇん、冴子中1@星にねがいを、コオリ@歴史ゴーストバスターズ、うてな@サバイバー)

みずき、ノートパソコンをひざに置いたまま、ナゾ空間の新幹線・ボックス席に座っている。
みずき「わっ!? ここどこっ? 小説書いてたとこなのに……!」

ヒュッと真横の通路で、なにかかすめる音。
竹刀の素振りを半身でかわしたコオリ、横から相手の手首を押さえて。

コオリ「ウォッ!? 和子、あっぶねぇぞ!」
冴子「びっくりした。わたし、中学の体育館にいたはずなのに、どうしていきなり、こんなところに」
コオリ「(パッと手を離し)ワリぃ、和子かと思った」
冴子「いいえ、わたしもいきなり打ちかかってしまって。ケガはないですか」
コオリ「ねぇけど(こいつ強そうだな……)
冴子「よかったわ(この人、強そうね……)

二人の間に、バチバチバチッと散る火花

みずき「みずき、場ちがい感スゴ~イ(´ω`) 小説賞のしめきりまで残り二時間だし、帰りた~い(´ω`)」
うてな「おいおいおいおい、ボク、お寿司屋さんに並んでたはずなのに、なんでだよォ! ボクのトロは!? トロ半額の日なんだぞ!?」
みずき「あ、なんかナカマ的空気を感じるコがいる~(´ω`)」

ボックス席に座った四人、ホワイトボートをのぞきこむ。

「🐟みんなで行き先を決めてね! ホワイトボードに書いた場所へ到着します。意見がまとまらないかぎり、どこにも着かないので、要注意だよ!🐟」

冴子「なるほど、つまり、どこか行き先を決めればいいのね。どうする?」
みずき「みずきは、電源とつくえがあるとこなら、どこでもいいよ~」
うてな「ボクは今すぐお寿司屋さんの列にもどりたいぞ! いっぱいテイクアウトして、リョーマとマメちゃんを呼んで、いっしょに食べるんだぁ!」コオリ「オレは、べつにどこでも。礼がしつけーから、修行がなかなか終わんなくてダルかったし。みんな用があんなら、そこ回ったあとで」
冴子「あなた、見かけによらずイイ人なのね。わたしはこの後、矢神センパイにご指導いただけるはずだったから、部活にもどりたいのだけど」

 しばし考えこむ四人。

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@中継局和子「なんとなんとだ。このグループも、さっさと解散しようとしているぞ。そしてコオリくんはやはり、このような時でもイイやつだ」
@中継局マメ「うてなぁ、さっきの『図書館に集合!』ってメッセージ、それだったんだぁ……! お寿司うれしいよ~~っ。いっしょに食べようねぇ~っ」
@中継局和子「うむ。持つべきものは友であるな。どれ、わたしもあとで、このナゾ空間の手土産に、シメサバでも持って帰ろうか」
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冴子「じゃあ、ここに『それぞれが元いた場所』って書けばいいんじゃないかしら」
三人「「「はーい」」」

冴子、ホワイトボードにきゅきゅっと行き先を書き始める。
みずき、ふと手もとのパソコン原稿に目を落とし、

みずき「ねぇ、待って! ここがナゾ空間なら、“ちょっとおかしなこと”をお願いしてもイケそうな気がしないっ?」
冴子「そうかもしれないけれど……、なにかあります?」
うてな「なんだァ?」
みずき「ちょっと耳貸して! あのね、ヒソヒソヒソヒソヒソ
冴&う「「フンフンフンフン」」
コオリ「…………」(頬づえをついたなり、眠くなってきている)

みずき「ヒソヒソヒソヒソヒソ
冴&う「「フンフンフンフン」」
コオリ「…………zzzzzz」(寝ている)

冴子「……なるほど! 牧野さんのアイディア、おもしろいわ。一日かぎりなら、楽しそう。わたし、矢神センパイと体格差ぬきなら、どこまで戦えるかって、興味があったの」
うてな「ボクも、きっと胃ぶくろがでっかくなるぞ~! 十人前、いや、二十人前テイクアウトだなっ♪」
みずき「みずきはモモちゃんとこ遊びに行って、矢神くんをからかうんだぁ~♪」
コオリ「zzzzzz…………」(寝ている)

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@中継局和子「コオリくんよ……。起きたほうがいいような気配だが、大丈夫なのかね」
@中継局マメ「うてな、さすがに二十人前はキビしいと思うよ~っ!」
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ホワイトボードに、みずきが文字をたす。
それを眺めて、にっこり満足げに笑む彼女たち。

その後、すぐに新幹線は停車。

「女子」三人は、うきうきで「またね~!」と別れを告げて下車していく。
しばしおくれて、目がさめたコオリ。

コオリ「……あれ。なんかみんないねぇや。……じゃ、帰っか」

のっそり起きて、下車するコオリ。

だれもいなくなった新幹線。
テーブルに残されたホワイトボードには

「それぞれが元いた場所・ただし今日かぎり、自分の性別を変えてみた世界線へ」

の文字。


(ひふみ学園体育館)

冴子「矢神センパイ、勝負!」
匠「……!? 一之瀬、おまえ、だ、男子……!?」
みずき(自宅から走ってきたみずき)「モモちゃ~ん! みずき、男子になっちゃったぁ♪ カッコいい~っ!?」
モモ「え!? ええええ!? カッコいいけど、えええ!?」
匠「!? 牧野っ、モモに抱きつくな!」
みずき「なんでぇ~? だってみずき、モモちゃんの親友だも~ん♡ ねー、モモちゃんっ」
モモ「そ、そそそそうだけどっ、えええ!?」
冴子「センパイ、お手合わせ願います!」
匠「ま、待て一之瀬! 今はそれどころじゃないっ!」
みずき「モモちゃーん♡ 男子目線だと、ちっちゃくってかぁわいい♡ 矢神くんもヤキモチ焼いちゃって、オモシロいね~~っ」
匠「牧野、キサマ……ッ!」
モモ「ひぇぇぇぇ~~~!」


(図書館の外テーブル)

涼馬「……うてな。男子の胃だって、さすがにこの量は無理だと思うぞ。楽さんたちを呼ぼう? な?」
うてな(ほお袋に寿司をつめこみまくって)「フガフガフゴフギョギョギョ!(リョーマ、小食だぞ!)フギョッギョフギョッギョヨ!(もっと食べないと、成長期のびないぞ!)」
マメ「あたし……もうギブです……ッ」
 どさっ。
涼馬「マメ! ほら言わんこっちゃない! ディフェンダーは……、って、おまえだろ!」
うてな「フギョギョ、ヒヒョヒョフギョギョフギョギョフギョギョ~!(マメちゃん、胃ぶくろの訓練がたりないぞっ! いっしょに鍛えるぞ~!)」


(狐屋家)
コオリ「ただいまー。なんか変な空間つれていかれてた」
礼「…………ハ? ハァァッ!?」

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@中継局和子「南無三……。おのおの大変なことになっているが、まぁ、慰安の目的は果たせたか? ところで、『原稿があと二時間で締めきり』と言ってた者は、間に合うのかね。…………まぁヨシ。わたしも動揺するタヌキを、物見遊山しに行くとするか。では、皆の者、またの機会にな!」
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🐟次回、「自由人」メンバーの登場だよ!🐟

キャラについてはこちら(公式紹介ページ)⤵
いみちぇん!
星にねがいを!
歴史ゴーストバスターズ
サバイバー!!

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