竹とんぼタイムマシーンと赤い糸/透明トローチさんへ
「あーあ、彼女できないかな……」
僕はそんなことを思いながら、土曜日の朝、二度寝をしようとした。でも、母さんがたまに僕の部屋を覗きにきて、二度寝してんじゃないわよなんて言い出すので僕は机の椅子に座りながら頭を伏せることにした。そして、目を瞑る。
妄想の中では僕はなんでもできる。僕は半分寝ている頭で、妄想の世界に飛び込んだ。まずやること、竹とんぼを出して、頭につける。そうすると僕は過去でも未来でも、はたまたパラレルワールドでも行くことができるのだ。さながら、竹とんぼタイムマ