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わたしにはわたしの好きがちゃんとある


あいみょん。好きなんだろうなぁと思ってから、わたしも聴くようになって、気付いたらわたしも好きになってた。今は多分わたしの方が好きだよ。

ロングの巻き髪がデフォルトだったわたしが、去年の秋に思い切ってボブにした。
タイトなシルエットの服装で、ヒールをコツコツ鳴らして歩くのが好きなわたしが、太めのデニムを履くようになった。
短い髪で、太めのデニムを履いて、あいみょんを聴きながら歩く。
そんな自分は嫌いじゃなかった。誰かに染まるとかではなく、何事も形から入るタイプなわたしらしくて、楽しかった。

今、なぜか急にマリーゴールドが頭の中で流れて、あの頃好きだと思いながら聴いた曲が沢山あったことを思い出した。

出張が多い仕事だから、移動中もずっと聴いてたな。あの曲は沖縄の青い空、この曲は軽井沢の涼しげな緑、あの曲は福岡の賑やかな街、この曲は東京の寒い夜。

共感しそうな曲だと思って手紙に綴ったこともあった。数ヶ月後にラジオで共感できる曲だと言ってそれを流した時は、どうしようもなく泣きそうになった。なんて想像通りの君なのだろう。

そんな記憶も夏を前に途切れたけど。
誰かを思って聴いた曲は、今もきっとこれからも、変わらず誰かを思い出す曲のまま。