Rush Vebraの魅力と考察①

突然だが、最近筆者の名前をよくTwitterで見る、と言って頂けることが増えた。これは別に筆者が人気になったわけではない。筆者があるコンテンツに関してほぼ毎日呟き続けているからである。

これはほんの一例だが、こんなふざけた感じで毎回呟いている。このツイートの元ネタになっているのが、Rush Gaming所属のプロゲーマーVebra選手がほぼ毎日18時より行っている「ベブゾーン」である。

今日はこのベブゾーンとVebra選手の魅力、そして超個人的な考察を述べたいと思う。

このベブゾーンはCoD:MWのWarZoneをプレイする企画なのだが、ルールがなかなかに厳しい。簡単にまとめておくと、

①開幕落下死して1v1をするところからスタート
②自己蘇生は購入禁止
③トリオモードにソロで挑戦する
④死亡したら即配信終了

このような感じである。一番厳しいのは①で、開幕落下死から始まる=スタートが遅れるので、1v1を終えて漁り始めるころにはもう回りは漁り終えて装備を整えている。故にスタートの時点から非常に大きなハンデを背負っているのだ。

この記事が公開された今現在、Vebra選手はこのハンデを跳ね返し優勝をしたことはない。つまり勝率0%だ。

これはプロゲーマーの配信としてはありえないことだ。通常のプロゲーマーが提供するコンテンツは「スーパープレイ」だ。さすがプロ!と称賛されるような素晴らしいプレイを披露するのが普通で、視聴者もそういうものを求めている傾向が強い。

だがベブゾーンはそうではない。勝率0%は伊達ではないのだ。確かにスーパープレイもしばしば見られるが、どちらかといえば「本当にプロゲーマーなのか?」というような結末になっている。

そんなプロゲーマーらしくないベブゾーン配信だが、開始当初は配信時間がとても短かったことなどもあり同接100人にも満たないことが多かったが、時には同接1000人を超えることがある大人気コンテンツへと成長した。そしてVebra選手のチャンネル登録者も1.5万人を超えた。一体何が視聴者の支持を得ているのか。

最大のポイントは「プロゲーマーっぽくない」ことである。通常のプロゲーマーが見せない「かっこ悪いところ」をあえて見せ続けることで、Vebraという存在を「プロゲーマーという遠い存在」から「自分たちと同じように負け続ける身近な存在」と定義させることに成功した。これにより、他のプロゲーマーの配信や動画との差別化を果たした。

だがこれは狙ってできたわけではないだろう。これができたのはVebra選手の人間性があってのことである。Vebra選手が持つ人間性に視聴者は惹かれるのだ。

「べブゾーン」はあくまでエンターテインメントである。Vebra選手自身、これだけ勝てないのは当然本音ではきついに決まっている。それでもなお続けるのは我々視聴者が楽しんでいることを、誰よりVebra選手本人がよくわかっているからである。だからビッグマウスも叩くし、遅延を入れるなどの行為もしない。視聴者を喜ばせることを一番に考えてくれているのだ。

ならば我々視聴者はその意を汲んであげるべきではないだろうか。仮にゴースティングが疑われるような場面であったも、Vebra選手本人はそれを承知で対策をしていないのだから、我々視聴者はそれを口に出すべきではないのではないだろうか。それこそがエンターテインメントだろうと筆者は考える。

残り僅かとなったべブゾーン、どこまでも視聴者を楽しませようとするVebra選手の頑張りを、最後まで見守っていこうと思う。



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