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事業部の管理職から、採用担当の皆さんへの切実なお願い 

わがチームには、定期的に新入社員が配属されます。結構な頻度かなと思います。かつて、新入社員Aさんが来てくれて、必死にマネジメントして感じたことをつづります。

過去に10名以上の新入社員に何らかの形で関わった経験から、
私が採用担当の皆さんに、最も丁寧に見ていただきたいと思う点はこれです。ずばり、

「ビジョンへの共感」。
せめて、「事業領域への興味関心」がある。


わが社はそこそこ大企業なんです。福利厚生もめちゃくちゃ充実。
これ狙いで入社される方がたくさんいます。
学歴も大変すばらしい。語学もできる。
でも、よくよく聞くと別に事業領域に興味ない、という方が一定数います。
Aさんもその一人。 「その売上目標は無理です」・「休み取ります」・「最近疲れ気味です」・「褒めて伸びるタイプです」・「高い評価が欲しい」とたくさんリクエストいただきました。

採用担当の皆さん、そこは見抜いてください!お願いします(涙)

こういう方が配属された組織は大変です。
仕事は最低限にとどめる、またはあまり魂が入らない。
これはもう、お客様からも信頼されないし、周囲のメンバーのエネルギーをそいでしまうのですよね、、、。
実際、お客様からこのような態度に対するクレームをいただいたことも数回。

なぜこの方が採用されたのか?人事に聞いてみると、

「ダイバシティの時代ですから様々な人を採用しています」
「とはいえ、Aさんはちょっと扱いに困っています、よろしくお願いします」

との返答。
マジっすか?
学歴とかSNSやってるとか、話が上手とか、そういうので採用したの?
事業に興味がないっていうのは見抜いてよ…(涙)

企業におけるダイバシティって何だろう

私はこの数年、悶々とこれを考え続けています。
わがままや個人的な主張を容認することとの違いを明確に言語化できないまま数年たったのですが、目の前が晴れる図に出会いました。

これは、株式会社エリクシアの上村代表のブログで出会った図に加筆させていただいたものです。
縦軸は「ビジョンへの共感度」、横軸は「スキル・経験・思考法の違い」です。ダイバシティ採用をするならば、獲得するべきは「ビジョンへの共感度は高く、保有スキルや経験が多様」であるBの領域の人材です。
採用担当の皆さんには、CやDの人材を採用しようとしていないか、きちんと見定めていただけると、現場のマネージャとしてはとてもありがたいのです。

Amazonの採用面接では、Amazonの考え方との親和性を恐ろしいほどチェックしている

以前、Amazonに転職した知人の言葉に驚いたことがあります。
「Amazonの最終面接は、その人のスキルなんて見ていない。
見ているのは共感度のみ」

面接では、マネージャーやメンバーなど、採用部署の関係者が5名程度集まり、応募者がどれだけAmazonのビジョンや戦略への共感し、理解しているかを徹底的に確認するそう。
面接が終了したあと、全員が「この人はわが社・わが事業部のビジョンに本当に共感しているか」を議論し、全員一致でないと採用しないそう。
徹底していますね。学歴や話術に惑わされない採用ポリシーを感じます。
興味のある方は、ぜひAmazonの選考プロセスを読んでみてください。

これは、言うは易し行うは難し。
Amazonを表層的にマネしても、同じクオリティの採用はなかなか難しですね。
採用担当の皆様、ぜひ、「自社にとって本当に必要な多様な人材とその見定め方」について、今一度議論していただけると嬉しいです。
「採用難でそんな贅沢言ってられないんだ!」というお声もあると思いますが、現場の管理職からの切実なお願いでした。

本日もお読みいただき、ありがとうございます♪

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