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ビミョーな立場の「上級管理職」の気持ちを考えたら優しくなれた

こんばんは。悩み多き営業課長、しのあ、です。
今日も等身大のつぶやき。

管理職でも経営者でもない?「上級管理職」

課長の皆さん、皆さんの上司って、何人いますか?
私の上には4人もいるんです。部長、次長、取締役、社長。
部長は現場をわかっている良き相談相手、取締役は実質的な意思決定者。 では次長は??? 経営者として意思決定できるわけでも、管理職として鋭い判断やアドバイスをするわけでもない。私の中では「よくわからない上級管理職」でした。

「よくわからない上級管理職」の特徴

こんな立場のお方は、次のような
傾向があります。

  1. 「取締役と一緒」と「個別」の両方を要望する

  2. コメントが「横に広がる」

まず一つ目。「取締役との打ち合わせは必ず私を入れること」と強い指示。人数が増えると調整に時間がかかるんですよね( ;∀;)。
さらにさらに、「取締役に何を報告するか私に事前報告を」も要望。     社員からすると、課長にも部長にも次長にも報告。
「ホウレンソウマトリヨーシカ」かーい!!!!

次にコメントの「横への広がり」。隣のチームの若手がこんなつぶやき。
「次長が打ち合わせに入ると、”あれもできるよね””これも考えられるよね”とたくさんフィードバック下さるのでやることが増えちゃうんです…」
あーーーー。あるある。これはもう、聞く側が取捨選択、です。

「上級管理職」の気持ちになってみる

ではなぜこのような行動にでるのでしょう?
上級管理職の気持ちになるとその理由が見えてきます。

1.「取締役と一緒」と「個別」の両方を要望

ずばり、取締役に自分の存在意義をアピールしたいから。
取締役と一緒の場で、ご自身が指揮を執っている様子を見せたい。
そのために「個別の報告の場」での情報収集と、”指導”が必要なのです。 社員にとっては部課長まで情報を入れれば仕事が進みますが、次長は、それだけだとご自身の仕事が進まないのです。(もちろん、「個別の報告の場」でのご指導で我々が気づくこともあるのですが…)

2.コメントが横に広がる

「取締役と一緒の場」のミーティングで次長がコメントするのは、取締役の後です。つまり、取締役と同じことも言えないし、そこそこためになる話もしなければいけない。しかし、本質的な指摘はもう取締役がしてしまっている。それと被ることも反することも言えない。そうなると、「本質的な指摘」から派生した「そのほかの可能性や観点」で”あれもこれも”のコメントになりがちです。

こう考えると、上級管理職もなかなか難しい立場ですね。
このビミョーな立場を理解したら、「ホンレンソウマトリヨーシカ」も優しく受け止めることができるようになりました。

上級管理職との付き合い方

そんな上級管理職と上手にお付き合いするためには、相手の立場の理解と、ホウレンソウの効率性のバランスが肝です。
私は「これを伝えておけば上級管理職の方の立場がよくなる」情報に絞り、報告するようにしています。また、ミーティングは長くなるため、Chatなどのツール類も多用します。

とはいえ、過度な「ホウレンソウマトリヨーシカ」は真の価値創造につながっているとはいえません。言葉を選ばずに言うと、「仕事した気になっている」とも言えます。

真の価値創造のためには、”把握”と”管理”のみの中途半端な管理職は不要です。今後必要なのは、「経営層」か、「実務を深く理解した管理職」の2択ではないでしょうか。
皆さんはどちらを目指しますか?

本日のまとめ

・意思決定にも実務にも関わらないビミョーな立場の「上級管理職」がいる
・彼らはリッチなホウレンソウを好む&コメントは横に広がりがち
・しかし、彼らの立場を理解すれば優しくなれる
・課長の皆さんは、将来「ビミョーな立場の上級管理職」にならないよう気を付けよう

今日もお読みいただき、感謝です。


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