具体的に分かりやすく

「ファイルに紙をきちんとしまおう。」

ちゃんと座って!」

「漢字はきれいに書こう。」





普段子どもたちと過ごしていると、


子どもたち同士で
このような言葉を掛け合っていたり、

私自身も
まだまだこういう言葉をかけてしまう場面がある。



別に言葉を掛け合うことは
悪いことではない。

むしろ、良いことである。



ただ、問題なのは
言い方だ。





「ファイルに紙をきちんとしまおう。」

きちんと
とは、どんなしまい方?



ちゃんと座って!」

ちゃんと
とは、どう座ること?



「漢字はきれいに書こう。」

きれいに
とは、どんな字?




きちんとしたしまい方 も、

ちゃんと
した座り方 も、

きれいに
書けた字 も、

は、
人によって
思い描くものが異なる。



というか
そもそも子どものなかには、

きちんとしたしまい方 が、
どうしまうことなのか?

ちゃんと
した座り方 が、
どう座ることなのか?

きれいに書けた字 が、
どんな字を書くことなのか?


答えを
思い描けていない場合もある。






指示を出すのであれば

大人にも子どもにも
誰にでも理解できる言葉で、


具体的に分かりやすく
伝えなければならない。





「ファイルに紙をきちんとしまおう。」

なら、

「ファイルから紙が1ミリでもはみ出さないようにしまおう。」




ちゃんと座って!」

なら、

机のあるほうに身体を向けて、背筋を伸ばして座って!」




「漢字はきれいに書こう。」

なら、

「漢字は
 直線は真っすぐ、曲線はどちらにどう曲がっているかを意識し、
 とめ・はね・はらい に気をつけ、
 文字全体のバランスをお手本と見比べながら丁寧に
書こう。」




ここまで長い指示になると、
現実的でない気はするが…





いずれにせよ、

子どもが言葉の内容を明確に理解し、
頭の中に寸分たがわずイメージを思い描ける。

そんな指示を心掛けていきたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?