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「クオリア」の現象。「人間の脳とAI(人工知能)」未来の考察

「クオリア」                            クオリアについてまず解説します。クオリアの中には、志向性(ブランド志向、権力志向など)を内包した「志向的クオリア」がある。一方、志向性は視覚などの感覚が生じる空間、時間的な構造の基礎をつくり「私」が注意を向ける時の枠組みにもなる。「クオリア」とは、主観的に体験される様々な感覚の事で、別の言葉で、言い換えると、「感覚的・主観的な経験にもとづく独特の質感」の事だ。日本語では「感覚質」と訳される。感覚ですので、要するに、「クオリア」とは言葉に出来ない「感じ」の事となる。例えば、「憧れの人と会った時のあのドキドキする感じ」「雲一つない綺麗に晴れた空のあの感じ」「ふとんに入った時のあの暖かい感じ」などの五感や心で感じる「感覚」のこと。

赤いバラ

これらは全て主観的な感覚で、人によって感じ方が変わる。この感覚こそが「クオリア」であり、上記の花は赤色のバラですが、人により、この赤色の度合いが違って見える。薄い赤色、濃い赤色、極端には全く違う色、等々。では、例えば絵画。絵を描く時、こだわって作り上げたオリジナルの赤色で描き上げた絵の赤色が見る人により、全く違った赤色に見えている、という脳の現象です。描いている側としてある意味狙った赤色なのに。。。そうは見えていない人が存在する。

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「空の青は、誰が見ても青だろう」と思う人もいるだろう。しかし、「自分が見ている空の青さと他人が見ている空の青さが同じものだ、違うものだ」と証明することは出来ない。一斉に複数の人間が同時にみた時にはじめて違う色に見えている事が分かる。有名な下の写真がそれだ。

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この服が何色に見えているかだ。もしかしたら極端な話し、自分にとっての赤が他人にとっての青かもしれない。(まずありえないが)このようなそれぞれ個人個人、人によっての感じ方の事を「クオリア」という。「クオリア」は全て脳内でおこる現象であり、その全容はまだ良く解明されていないが、この服の見え方の違いは、目に入った光の角度などで色のかんじ方が人により違ってくるのだ。青/黒 金/白 で見えた方、交互にみえる方などいたかと思う。

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念の為、この服は一応、「金/白」が正解なのだとか。余談だが、信号機の「青」はどう見ても「緑」に見えるがあれはクオリアではないだろう。  

このように、脳の科学、脳にはまだ解明出来ていない無限の可能性があり、その意味では「AI」には脳の役割り全てを補う事は不可能ではないかと思うし、はたして「AI」は「クオリア」さえも感じ取るものなのか、と思うのです。

☆ 「クオリア」語源・・・イタリア語

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