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間違えたリンゴの数

「目の前にリンゴは何個ありますか?そうですね、1個ですね。正解です」

でも、振り返ってみればそこには沢山のリンゴが並んでいるわけだ。

確かに目の前には1個のリンゴ。間違いない。でも、僕らの後ろに沢山のリンゴが並べられている。そんなことなど誰も教えてくれない。あなたの立ち位置からはその沢山のリンゴは見えてるでしょう?

「どうして振り返らなかったのですか?普通はまわりの状況をよく確認するものでしょう?」

普通は。普通は。普通は。

「目の前にはリンゴは1つです。この答えは確かに正解なのです」

どうにも釈然としない。

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