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八高線▶上信電鉄▶ラビューの旅

年末年始のことを書き留めておこうと思う。

30日までは実にダラダラと過ごした。かといって暇だなぁと思うこともなく。

31日から出かけた。まずは破れた白ジーンズを新調しようと思った。おしりの部分が穴が開くまで履いたジーンズ。何度か縫い直したがさすがにもう無理っぽい。穴開きジーンズを履いてお店へ行き、新調したら処分してもらう。そうすれば買っても物は増えない。

路面店で買いたかったのだが31日はもうどこもお休みらしく。やばいぞ、このままでは穴開きジーンズを履いたまま年を越してしまうというかわいそうな状態になる。

デパートならまだ開いているだろうと思い向かう。ビンゴ!開いていた。が、ほとんど人はおらず。まあ、年明けセールで買うほうがお得だしね。

僕はいつの頃からかセールが苦手になった。せわしない人混み。むちゃくちゃにされたバーゲン品。欲の渦に巻き込まれたくなかった。

今回は買うものは決まっていたので、他に目がくらむことはなかった。さっと買ってさっとお店を出る。なかなかいい買い物の仕方だと思った。

そして向かったのは八王子。八高線に乗ってみたかったのだ。八王子と高崎を結ぶ八高線。八王子までは新宿から京王線。昔、京王線沿いに住んでいた僕にとっては懐かしい路線。途中で下車して団地を見て回ったり。

八高線に乗ったのはその翌日。8時20分頃、八王子を出て高崎に着いたのは11時。なかなかの時間だが、景色を眺めていたらあっという間だった。遠くの山々の雪化粧を眺めながら電車に揺られる。

高崎でお昼を食べたら、今度は下仁田へ。上信電鉄だ。運良く、元日二日限定のフリーきっぷが発売されていた。500円。下仁田周辺はすごくいい感じの景色。折返しで同じ電車に乗り、高崎に戻る。2時間半のローカル線の旅。

高崎線は元日から駅周辺のお店は開いていたので、今日の宿泊先である熊谷も同じようなものだろうと思っていた。しかしあては外れた。さみしい元旦の夕食となった。

熊谷にいると寂しさを感じてしまうので予定より早く出発することにする。次の目的地は西武秩父。そこから池袋まで走っている特急ラビューに乗る。これが今回のいちばんの目的だった。

秩父鉄道に乗るのも初。山へ山へと向かっていく電車。旅感がある。僕と同じく西武秩父へ向かう旅人が多いのも旅感を増幅させる。

最寄り駅は御花畑駅。まずは地元デパートに寄った。ローカル感がすごくいいが、これが日常にあると途端につまらないものになってしまうのだろう。

地図を見ないままに適当に歩いていたら、ケーキ屋さんを発見。さすがにケーキは買えないので焼き菓子をいくつか購入。

遠くに見えるのは石灰石の山だろうか。削られた山が痛々しい。そうこうしていると西武秩父駅にたどり着いた。駅だけ観光地感が半端ない。適当にお昼を済ませ、適当にお土産を買う。

などとしていれば2時間くらいはあっという間。すでに池袋行きのラビューは到着している様子。まだ乗客の少ない車内に乗り込み観察。

8号車のいちばん後ろの席を予約したつもりが、どうやらこちらが先頭車両みたい。こいつぁは春からついているわ!

飯能までは後ろ向きで走る(座席を回転させれば前向きになるのだが、誰も回転させていなかった)飯能でハッチバックしてようやく前向きになり電車でGoを楽しめる。

所沢からはノンストップ。景色も普通の住宅街になり、眠たさもあってウトウト。シートの座り心地がいいという証拠だと思うようにする。ここでの1時間半もあっという間。ラビューに乗るという目的を果たせて満足。

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