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「十の警句」

 古代の賢者の象徴的格言を、古き賢者が三十九集にまとめ、近代の賢者が十集にした。「燃える剣」を御し「智天使」を打ち倒すべく、騎手は三つの誓いと共に、十の警句も心に刻むべし。

 錬金術書で用いられるカバラと呼ばれる言語体系も、古代の知識や中世の騎士、あるいはカバラという騎手の全重量を背負っており秘教的な真理を支えている。 それは「カバリエ」カバラを用いる人即ち「カヴァリエ」騎手「シュヴァリエ」騎士の秘密の言語なのである。

アンドレーア・アロマティコ



十の警句


1. 公道から離れ誰も行かない小道をゆけ

知恵を求めるものはそれを孤独の中で探究しなければならない。

2. 何よりもまず汝の"舌"を支配せよ

言葉というものは人間を表現させるというよりはむしろ誤解されるということ。
言うべき事に疑わしいことがあったらいつも沈黙を守らなければならない。

3. 風が吹いたらその音に敬意を払え

神(物理法則)の命令は四大元素の声の中に聞こえること、および、
自然の万物は「和音」「律動」「秩序」「順序」を通して
神の属性を表していることを示す。

4. 重荷を上げている者を助けよ。重荷を降ろしている者を助けるべからず

修行者は勤勉な者を助け、責任を回避しようとしている者を助けてはならないとの戒め。
怠惰を助長することは大きな罪だからである。

5. 神(物理法則)に関することを光なくして語るべからず

ここで世間は神の密儀や学問の秘密を霊的、叡智的な啓示抜きに解釈してはならないという戒め。擬人化したものを神だと思い込んでいる者に、真の神の姿をわざわざ伝える必要はない。

6. ひとたび家を出たなら戻るべからず

ひとたび真実の探究を始め密儀の一部を学んだ後やる気をなくし、
再び以前の悪徳と無知の生活に帰ろうとする者は、非常に大きな苦しみに遭うことになる。
「神」についてわずかばかりのことを学んだだけで全てを学ぶ前に辞めてしまうよりは、
全くの無知でいる方が良い。

7. 鶏を飼え。だが犠牲にするべからず。鶏は太陽と月に捧げられた聖鳥だからである

この格言には二つの偉大な教訓が隠されている。
第一は生き物を犠牲として神に捧げる風習に対する警告である。
生命は神聖であり、たとえ神への供物であっても殺生してはならない。
第二は、ここで鶏として引き合いに出されている人間の体は
「太陽(神)」と「月(自然)」に捧げられた聖なるものであり、
人間の最も貴重な表現媒体として大切に守らねばならない。
自傷行為は言うに及ばず、自殺などもってのほかである。

8. 燕を家の中に入れてはならない

この格言は、真実の探究者に自信のない思想を心の中に入れてはならないこと、
怠け者と交わってはならないと言うことを警告している。
身の回りは常に理性的な大望を持った思想家や、
良心的な努力家に囲まれているようにしなければならない。

9. むやみに誰かに向かって右手を与えるな

自分の意見を押えまだ評価できないような人々に知恵や知識(右手)を提供してはならない。
ここで手とは無知ゆえに没落している人々を引き上げる「真実」を表している。
だが多くの再生していない人々は知恵を望んでいないので、
親切心から差し出したその手を振り払うだろう。
無知なる大衆を救済する力を持つのは時間だけである。

10. 床から起きる時、シーツを巻き上げて体の跡を隠せ

無知という睡眠から叡智の覚醒状態に目覚めた者は、眠っていた時の一切を抹殺せよ。
賢者は通過するにあたって何一つ痕跡を残さない。
愚者がそれを見て偶像を作る鋳型として利用することになるからである。



「求めよ さらば与えられん」

「さがせ さらば見出さん」

「門を叩け さらば開かれん」



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