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「真と魔」

あなたの住む現実は

 と定義する世界。わたくしのお話を理解する上で最も厄介な問題です。我々は幼少期から「常識はこうである」とガッチリ刷り込まれておりますので常識外のことは考えられません。本件は逆さに教え込まれた「」を順に紐解いてゆきます。では早速始めましょ〜。まずは可愛い魔女のこの言葉から。

太陽は太陽、光は光

どれだけ言い表す言葉を違えても

太陽は太陽 光は光

唱える経文が異なろうと救いを求める心は同じでしょう?

その違いを理由に人を分け虐げるなど愚かなこと

神の御名は神のもの

人が統べるものではありません

 「BERSERK」の魔女シールケの言葉。とてもよく本質を突いている、昔から大好きな言葉。わかりやすく言うと、同じ太陽の呼び名なのに、「お天道さんが本物だ!」と言う日本人と、「いいや、Sunが本物だ!」と言うアメリカ人が言い争っているようなもの。本質は、その言葉が”何を表しているか”であり、人のつけた呼び名など何でも良いのです。神の御名は神のものであり人が統べるものではありません。

 しかしながら現実はそうはいきません。悪い魔術師は言葉を操るのが上手ですから。文法・論理・修辞学は魔術師の基本。「A・B・C」を操ってやりたい放題。その結果、前述のようなくだらない言い争いで戦争まで起こす始末。

 うんうん、って思ってるあなた、きっとあなたもよ。無神論だからって自分は枠の外だなんて考えないでね。

A・B・C

A . Assurance / 保証
B . Believe / 信仰
C . Convert / 改宗

 死後の恐怖を語り、救済を"保証"し、特定の神を"信じること"を求め、異教の神を信じる者を"改宗"させることを求めるのが宗教。

 えっ?「自分はそんなものを信じてない」ですって?んじゃ書き換えてみましょう。

 老後の恐怖を語り、救済(年金)を"保証"し、自由資本主義(お金)を"信じること"を求め、思想が違う者を"改宗"させることを求める。

 あなたの住む現実でしょ?「教義」が「常識」に、「戒律」が「法律」に変わり、全ての根拠の「神」を取っ払い「科学」に置き換えられたもの。そして、取っ払った「神」の代わりに「紙」が神となった世界。「紙」をより多く持っている者が「神」のように振る舞うでしょ?「常識や法律や科学や紙」に反するものを「悪」と定義し叩きますでしょ?自分が信じるもの以外を「悪」と定義し排除しますでしょ?

 んじゃその「悪」ってのは誰が作ったのかしら?

 神は物理法則でしゃべりませんから神の言葉ってのは嘘です。ってことは「神がこう言っていた」って語った人が作ったってことです。はっきり言えば人の作りしもの。法律も「民のために」と言う建前のもと貴族が作った善悪の基準であり、言うまでもないですが人の作りしもの。

 ところで「神」って漢字の作りをご存知ですか?「”示”す偏」に「物”申”す人」と書いて神。示す偏は祭壇。つまり「祭壇の隣で物申す人」です。冒頭でも申し上げましたが、魔術師は言葉を操るのが上手なのです。

 そもそも自然界に善悪なんてありませんもの。

言葉を操る

 ではもう少し魔術師の技を見てみましょう。人は秘密を隠したがりますが、魔術師は秘密は隠しきれないことを知っていました。故に、コソコソと隠さず堂々と大衆の目の前に置きました。しかし、ただ置いただけではありません。善悪の定義を創出し「悪」の方へ置きました。そのため現代ではすっかり本来の意味を失った言葉だけが一人歩きし、また「悪」の定義に納められておりますので「真」を伝えようとも理解する者はおりません。悪い魔術師の思惑通りとなっているのです。

 例えばルシファー。本来の意味はラテン語の「光運ぶ者」。この単語が示すものは「金星」と「燐」です。どちらも唯一無二の光に関する特性をもつ為「光運ぶ者」の呼び名がついています。これは現代でも引き継がれており「自ら発光する物質」にはルシファーの名が冠されます。「ウミホタルルシフェリン」や「ルシフェラーゼ」などに見られます。

​ 前述の教団では上層部はラテン語と英語の両方を使い分け、下層部には英語のみを使わせていました。英語でのルシファーの意味は堕天使です。つまり上と下とでは同じ単語を用いても意味が全く違うのです。上層部では古代から伝わる「科学的な知識」の単語として用い、下層部には同じ単語を用いて「神話」を語ります。ルシファーを「魔」とする神話を真に受けている人に「ルシファーは金星や燐を示している」と「真」を話したところで先は見えていますね。

 ただ、現代において悪用されているこれらの手法の本来は、知識の流出を防ぐ手立てであり、古くはピタゴラス教団の警句にも見られます。

ピタゴラス教団の警句

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 ピタゴラス教団にはいくつかの戒律があります。中でも本件に関わる警句は以下です。

ピタゴラスに関することを光無くして語ってはいけない

 この警句は、ピタゴラス教団が発見した「数学的秘密」を「光り輝く装飾」なくして語ってはいけないと言うこと。この世の仕組みである数学的秩序をそのまま語ることを禁止し、必ず言葉を用いてキラッキラに装飾し語らねばならないと言うこと。例えるなら、「円・点」を「最も古き者」「両性具有の神」と名付け壮大な神話の登場人物にすることで、智慧あるものにしか分からぬようすることです。

 また、教団が聖なる誓いとして遵守させた、本件に関わる警句をもう一つ。

教団が見出した数学的秩序を決して外には漏らさない

 ピタゴラス教団の逸話に、「√2の存在を漏らした」団員が殺められた話があるくらいです。それほど表に出してはいけない知識が数学なのです。表向きは「小数点以下の数をピタゴラスが認めなかったため√2を見つけた団員を殺害した」と言われていますが、円を理解していたピタゴラスが小数点以下の数を知らないはずがありません。古代人が現代人より劣っていたと考えること自体、作られた常識であり悪い魔術師の技の賜物です。

 現代の宗教団体と言うものは古代の密儀からの派生ですので同様の考えを引き継いでいる事は容易に推察できます。そして、わたくしが綴る事柄は「数や幾何学」ですので、全てが上記のように置き換えられております。

 つまり「神」「神話」と定義された数学的秩序に関する単語は全て置き換えられ、それらは「魔」と定義され目の前に置かれていると言うこと。

と置き換えられた世界。
を語るとと定義され魔女と言われる世界。
ですからわたくしは、であるとそのまま伝えます。


名言テスラレ

 「神は物理法則の別の呼び名」
あなたの住む世界で「神はいない」と言ったなら「魔」と定義されますでしょ?

神話

名言パイク

 「神話は自然を擬人化・ドラマ化したもの」
こんなことを言っても「魔」と定義されますでしょ?でもそんな「魔」な視点にこそ「真」が眠っております。アルバート・パイクの言葉通り、神話を科学に照らし合わせ見てみましょう。

 例えば「クリスマス」である12月25日。なぜか国を挙げて祝いますが真の意味は全く違うところにあります。

 ここからいくつかの古代の神話をご紹介いたします。多種多様な神話がありますが、いくら光をまぶそうとも理は唯一なので「変えられない部分」が存在します。神話の共通項と現代の科学とを照らし合わせれば誰もが知っている理が見えて来ます。

エジプト・「ホルス」(BC3000)
・聖母イシスが処女懐胎し12月25日に誕生。12人の弟子と旅をし、最後は十字架に磔られ死後三日で復活​
ペルシア・「ミトラ」(BC1200)
・聖母から12月25日に生まれ、12人の弟子と旅をし、埋葬三日後に復活。ミトラの礼拝日は日曜日。
ギリシア・「アティス」(BC1200)
・聖母ナナが処女懐胎し12月25日に誕生。最後は十字架に磔られ、埋葬三日後に復活。
​​​​パレスチナ・「イエス」(AD0)
・聖母マリアが処女懐胎し誕生。12人の使徒と旅をし、最後は12月25日に磔られ、死後3日で復活し昇天。

 理から外れた処女懐胎で生まれた半神の子は、皆一様に太陽神の座が与えられます。つまり、ホルス、ミトラ、アティス、イエスと言う名称は「太陽」の別名に他なりません。では、我々が常識として知っている現代の科学に照らし合わせてみましょう。

 太陽は「一年 = 12ヶ月」の中で、夏至 (6/22) に天頂を迎え冬至 (12/22) に最も低くなります。一年で最も太陽高度が低い冬至に、太陽と南十字星が最も近づき、その期間が三日(22.23.24)続いた後、再び上昇を始めます(25日)。

 神の子(太陽)を取り囲む「12人」の弟子(12ヶ月)。十字架に架けられ三日後に復活(冬至に南十字星に近づき、三日間停滞し再び夏至に向い上昇する太陽)

 余談ですが「イエス」のゲマトリアは「888」。以下は一年の太陽の位置の移り変わりです。

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 古代の神話が示すものが見えたはずです。いずれも太陽の一年の動きを表す理の物語であることが読み取れましたでしょ?前述の星空の動きがイメージしにくい場合は以下の動画の「パート1.史上最高傑作物語」14:50 〜 20:30をご覧ください。視覚的に面白くとても分かりやすい動画です。

 

魔術師

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 「神」と「神話」の真をご説明したところで、最後は名称に「魔」がつく「魔術師」についてです。まず魔術師の英語は「Magician」で、一般的には手品師や奇術師と訳されますが、本当のところは「Magi術を使う者」という意です。ではいったいMagi術とは何か?

 マギが扱う知識のことです。ではその知識とは何か?これは最古のマギの名前から理解できます。

 確認できる最古のマギはカルデア人のマギ「カルデアンマギ」です。このカルデアンマギが天文学・数学に長けていたことは有名です。そんな古代人の名前がつけられ現代でも使用されている神聖な知識が「カレンダー」です。天体の円運動と周期性をまとめ暦を作成したカルデア人にちなみ「カレンダー」なのです。つまり魔術師というのは「古代の神聖な知識を扱う者の総称」です。

 以下の画像は「東方の三博士」。某宗教の御神体である神の子が生まれる時に東からやってきた三人のマギが描かれています。神の子が生まれた土地から見て東の土地はカルデアです。おかしいですよね?ここの団体がマギを魔としているくせに。

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 ではなぜ神聖な知識や神聖な知識を扱うものが「魔」と定義されるのか? これは冒頭の話と重なりますが、原因はひとえ歴史上後発の巨大宗教が神聖な知識の独占のために「異教指定」し徹底排除した結果です。アレキサンドリアを燃やしちゃったりしましたでしょ。

 どこの宗教も辿れば同じなのですが、それぞれが唯一神を掲げていますので「似たような者」がいては困ります。「似たような話」があっても困ります。ですから同じ神聖な知識を扱う組織を「魔」として遠ざけるのです。

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 結果、その概念が常識となり、「神」「神話」「魔術師」などの「神聖な智慧に直結する言葉」を曇らせました。つまりとされてしまったのです。現代で言いますと、我々の国は十字の国ですから、箱を祀ってる国の人を見るとテロリスト(魔)ってイメージが湧くように設定されていること。宗教に入っていないと思っていても、概念は特定の宗教で染められている事がよく分かりますね。

つまりはね

 我々の住む現実は、刷り込まれてしまった概念を自らの知識で洗い直さない限り「魔」は「魔」のままで、同じものを見聞きしても「真」にはなり得ないのです。刷り込まれてしまったものを自分の意思で捨てない限り「真」には辿り着けません。故にわたくしはnoteのトップに「全てはあなたの意思」と言う記事をピン留めしてあります。また、特定の宗教や思想が捨てきれない者に対し「ある一定のラインを越えて語らない」のも上記の理由からです。真を魔と信じている者に伝えられることはありませんから。

 わたくしのお話は「表の常識」からも「裏の陰謀論」からも外れたお話。自動的に刷り込まれる常識と自分で刷り込んでしまった陰謀論を、自らの手で洗い直さなければ決して理解できない「真」のお話。そして、このまま歴史が進んでゆけば、語るものがいなくなり失われることが確実なお話...

 いつも言いますが、我々に残された時間はそう多くありません。時間を大切にしてゆきましょう。

 では本件はこれまでといたします。あなた様の心にわたくしの「真」が届きましたなら引き続きお付き合いをよろしくお願いいたします。 

本:『As above So below』

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