ラジオ等のお悩み相談で思うことーお悩み相談は、本当は誰のため?ー
よくラジオ等でお悩み相談があり、非常に興味深いものも少なくない。
質問者と回答者の違いによって色々なバリエーションがある。
同じ質問でも回答者によって、少なくとも言い回しは大分違うだろうな、と思うこともある。
他方、他の回答者でも似たような回答をするだろう、と感じる場合もある。
お悩み相談をする人も軽い気持ちでやる人もいれば、藁をもすがる真剣な気持ちでやる人もいるだろう。
或いは、愉快犯的に自分には起きていない問題を捏造している場合もあり得る。
多くのお悩み相談は、所謂お便りコーナー的な感じで、顔が見えない視聴者からなされるものだから、このように捏造された問題が取り上げられるケースもあり得るといえる。
もっとも、お悩み相談の場合、捏造された問題だったとしても、何らか我々に共通する問題の一端を現している場合もあり、面白い。
このような場合、発端が捏造でも、広く視聴者の興味の対象となってしまい得る。
お悩み相談は、質問者本人に対する回答の形ではあるが、回答の宛先は、質問者以外の視聴者にも向けられたものである。
質問者本人の為だけなら、ダイレクトメールで答えれば足りるが、わざわざ他の視聴者にも開かれた形で行っている以上、程度の差はあれ、回答者の目線は、質問者以外の視聴者にも向けられているからである。
もしかしたら、専ら一般の視聴者が楽しめることを主眼に回答している回答者もいるのかもしれない。
いずれにしても、質問と回答から、自分も疑問に思っていたことの解決の糸口になるような内容になっていることも少なくない。
そして、ふと思うのだが、質問者が回答を聞いてもそのとおり実践しているのは、如何程なのだろうか。
というのは、人に相談しておきながら、自分に都合の悪い回答だと、黙殺する、というのは割と日常茶飯事なことだからだ。
公開の場でわざわざ質問する位だから、回答者の回答に従うだろうと思うかもしれないが、そういうケースはあまり多くないように推測する。
何というか、愚痴の捌け口として質問の形を取っている場合は、愚痴を言うことが主眼でそもそも回答を求めていない。
こう考えると、お悩み相談の回答のとおり実践しているのかリサーチし、お悩みが解決したのかを追跡する、みたいな企画があると面白い。
ともあれ、広く一般の視聴者の為になるという意味では、お悩み相談はその役割が立派に果たされているとことが多いといえよう。
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