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メモ:春クラシック路線GIレース勝ち馬の前走傾向

以前、Twitterでこんな事を呟きまして。

何となく「皐月賞勝つ馬は前走1着」というイメージが有ったので呟いたんですが、実際どうなんだろうか? というのを、皐月賞のみならず春のクラシックGIを対象に調べてみました。対象は過去20年(2002年~2021年)です。

皐月賞

皐月賞の場合、勝ち馬の前走成績は15-2-1-2でした。確かに前走成績は重要なんですが、イメージよりは前走2着以下の馬が走ってるなぁという感じです。
直近だと2015年のドゥラメンテ(共同通信杯2着)、2018年のエポカドーロ(スプリングS2着)が2着以下から勝ったパターンでした。

レース別に見ると以下の通り。弥生賞よりスプリングSの方が成績が良いというのは興味深いところです。
・スプリングS 7頭(5-1-1-0)
・共同通信杯 5頭(4-1-0-0)
・弥生賞 3頭(2-0-0-1)
・ホープフルS 2頭(2-0-0-0)
・若葉S 2頭(1-0-0-1)
・毎日杯 1頭(1-0-0-0)

桜花賞

桜花賞の場合、勝ち馬の前走成績は9-5-4-2でした。こちらは前走で1着になってなくても半分以上は勝ち目がある、ということに。
皐月賞の場合とはっきり違う傾向になったのは興味深いです。牝馬の場合は1ヶ月の間にさらに伸びる余地が大きいということなのか、それともこの時期の牝馬GIは実力通りに決まるわけではないケースが多いということなのか。

レース別に見るとチューリップ賞組が約半分と強い感じ。フィリーズレビューが4回、エルフィンSが2回とこれで3/4を占めることを考えると、桜花賞に関しては前走成績より前走レース選択が鍵になるのかもなぁ、という気がします。
しかし、エルフィンSと同じ時期のクイーンCから勝ち馬が出てないのは謎です。なんでなんじゃろうか…?
・チューリップ賞 9頭(2-4-2-1)
・フィリーズレビュー 4頭(2-1-1-0)
・エルフィンS 2頭(2-0-0-0)
・阪神ジュベナイルフィリーズ 1頭(1-0-0-0)
・朝日杯フューチュリティS 1頭(0-0-1-0)
・シンザン記念 1頭(1-0-0-0)
・フラワーC 1頭(1-0-0-0)
・アネモネS 1頭(0-0-0-1)

日本ダービー

日本ダービーの場合、勝ち馬の前走成績は10-3-3-4でした。
こちらの場合は前走の成績云々というより、前走皐月賞かどうかがキーなんだろうなと。何しろ全部で13頭。
とはいえ前走選択ではなく成績で着目した場合でも、半分は前走1着だった馬が勝っているあたり、ある程度の考慮材料にはなりそうです。

あとジンクス通り青葉賞からの勝ち馬はいないのですが、京都新聞杯からの勝ち馬はいる。NHKマイルCからもいるので「レース間隔」「2400mという距離」「遠征(関西馬の場合)」という3つのファクターが合わさった結果ジンクスが生まれたとかなのかなぁ、と思います。距離を2000mにすればあるいは…?(それプリンシパルSや
・皐月賞 13頭(6-1-2-4)
・NHKマイルC 3頭(2-0-1-0)
・京都新聞杯 2頭(1-1-0-0)
・毎日杯 1頭(1-0-0-0)
・桜花賞 1頭(0-1-0-0)
桜花賞組はご存じウォッカさん。毎日杯は去年のシャフリヤールなんですが、これはあえての回避だったそうで、陣営の判断が見事だったのはそうなんですが、とはいえ例外とみなした方が良さそうなケースです。

オークス

オークスの場合、勝ち馬の前走成績は10-2-3-5でした。
こちらも前走成績より前走選択、というか桜花賞組が強いレースです。20頭中15頭は圧倒的。
その次は忘れな草賞で、近年だとラヴズオンリーユーがこのパターンでした。てか正式なトライアルレースであるフローラSとスイートピーSより多いというのはこれは…。
・桜花賞 15頭(6-2-2-5)
・忘れな草賞 3頭(3-0-0-0)
・フローラS 1頭(0-0-1-0)
・スイートピーS 1頭(1-0-0-0)



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