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フジロック予習その1 ~mura masa~

10年代の音楽シーンとしてSNSとの関わりは切っても切れない関係性だと思うが、私がmura masaを知ったのもFacebookのページからだった。

その当時は、majestic casualやthe sound you need辺りのお洒落気どり音源を聞いており、特にまだ誰も耳にしていないだろう曲を探し、フリーならDLを行う、という時代であった。

その中でFBでmura masaがフリーで音源を公開していたので、迷わずページをお気に入りし、有難くDLさせて頂いた。それがmura masaとの最初の出会い。

特にその当時(たしか2014~2015年ころ)は何も意識せずに音源求めていたので、「へぇ~、10代のイギリスの少年がデビューしてリリースしているのかぁ」という漠然とした感想。その時の音源がこちら↓↓


その時代に倣ったようなお洒落サウンドであるが、これを10代で作り上げていたという事を考えると驚きである。


その後、2015年にデビューEP「Someday Somewhere」をリリースしてからの活躍を周知の通りですが、2016年にフジロックの出演が決まった時は驚きと共に、SNSというコミュニティでたまたま見つけた人がフジロックに出演するという流れを物凄く現代的であると感じた。


名刀「村正」から名付けられたアーティスト名は、日本に思い入れがあるかどうかは良いとして、私が彼に感じる印象が「孤独」と「異質」という要素であり、これはデビュー作から最新アルバムに至るまでブレていないという印象である。



彼の楽曲にはどこか儚さや侘しさを感じる、なんてありきたりな言葉で片づけてしまうのは勿体ないが、全体として時代を見向きしない、我が道をいくサウンドであるのは間違いない。そこが「孤独」や「異質」という印象を感じているのかもしれない。



最新作の「R.Y.C」は今までの彼をひっくり返すくらいに、多様でボーダーレスなサウンドとなっている。これには少々意外性を感じ驚いたが、逆にいうと、時代がmura masaのサウンドに倣ってきたのを彼が突き放した結果なのかもしれない。


彼が時代を突き放し、我が道をいくスタイル。勿論、時代のシーンの中にいるのは言うまでもないが、その中でも「異質」さと誰にも真似できない「孤独」さを求めているのかもしれない。なんか、名刀「村正」を選んだのも頷ける気がしてきた。


このアルバムをリリースしての来日となる今年のフジロック。なにより、今回のアルバムで客演しているClairoやGeorgiaもフジロックに出演するのだから、ゲストボーカルとして参加するのを期待しないわけがない。

ホワイトのトリなのか、グリーンのトリ前なのか、いずれにしても豪華なライブになりそうである。




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