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組織的"便秘"にならないために

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令和6年4月11日 今日もクルクル通信2061号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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先月末からスタートした新規のコンサル案件。多くの会社同様に、このクライアントも4月から新年度が始まっております。
最初に着手すべきは、「業務の棚卸し」ですよね。理想を言えば、これを前年度中に終わらせ、新年度早々、「すべきことに全投入!!」のスタートダッシュを決めたいところです。
とはいえ、タイミング的にそれが適わなかったので、急ピッチで「棚卸し」を進めております。

「自分にしかできないことにのみ集中する」
個人であれ、組織であれ、これが成果を上げる正当かつ最短距離。棚卸しは欠かせません。

私自身も、頻繁に「棚卸し」を実施しています。気づかないうちに、増えてしまうのが、作業ですからね。すなわち、自分でしなくても良いことであり、廃棄しても問題ないこと。埃みたいなものです。
でも、これって放っておくと本当に勝手に増えて行っちゃうんですよね。まさに、エントロピーは増大していくばかりです。

「排水溝に溜まっていくカスみたいなもの」とも言えるかもしれません。
ご存じの通り、このパワーってバカにできないものがありますよね。わずか0.8ミリ程度の髪の毛に、食べカスなんかが付着すると、流水を通せんぼしちゃうんですから。砂とか砂利の類も詰まりを起こす原因になりますよね。
あれと同じように、「自分では大したことない」って思っているようなことこそ、詰まりを起こす前に除去しておくことが大事です。

なので、この棚卸しの際に一番重要なことは、そういう「大したことない」って思っているようなことでも、全てを書き出すことです。
例えば、郵便物をPDFで保存しておく。とか、経費精算のための領収書整理&アップロード。とか。作業的には大したことであったとしても、書き出す。だって、時間としては大したことでなくても、「あれをやらなきゃ」というアテンションを取られているんですから。アテンションを喰う=パソコンでいうメモリーを奪われる⇒ほかのパフォーマンスに影響を与えることになりますからね。

ドラッカーは、コスト削減の文脈で、次のように言っています。
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コスト削減には常につとめなければならない。事業は人体と同じである。 健康な生活 を送っていても調子は悪くなる。コスト削減は常に必要である。 通常、コスト削減は、どのようにしてこの活動の効率を高めるかを考えることから始まる。これは間違いである。
この活動をやめたら屋根は落ちるか
を考えなければならな い。おそらく大丈夫ということならば、活動自体をやめるべきである。やめても問題のない活動がいかに多いかには驚かされるはずである。
コスト削減に成功している企業では、必要に迫られるまでコスト削減を待つことはない。そうした企業は、コスト削減を日常の仕事に折り込んでいる。体系的な廃棄を日常 の仕事にしている。 そうして抵抗を回避することに成功している。
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まさに、廃棄は、詰まりを起こしてからでは遅い。健康な時、健やかな毎日が過ごせている時にこそ、実施するから価値があるんですよね。

ということで、まずは棚卸し&整理。からの廃棄。これを日常的に実施することで、健康な身体を手に入れて行きたいところ。
身体だって、便秘になってしまったら大変。廃棄は個人にとっても、組織のとっても、欠かせない営みなのです。
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【今日のうねり】
人間の身体と同じように、仕事上でも詰まりを起こしてはならない。
そうならないために、定期的に廃棄を行うことが大事だ。
もっと言えば、健やかな状態の時にこそ、実施すべき。
廃棄の前には、棚卸しが必要だが、その時のコツは、「大したことない」と思い込んでいるようなことも含めてすべて書き出すこと。
それの積み重ねで、思わぬ詰まりにつながっている可能性があるから。

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