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「誠実さ」とは?

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令和6年4月21日 今日もクルクル通信2071号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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4月から新たにお仕事をさせていただくようになったクライアントの営業担当と初めての打ち合わせ。この会社は、メンバーの多くが20代から30代前半という非常に若い会社です。

営業リーダーの方に
「営業する上で一番大事にしていることはどんなことですか?」
と質問をさせていただくと、その答えは
「誠実さ」
でした。

確かに、「誠実さ」はとても大事な要素です。なので、
「その誠実さって具体的にどういうことですか?」
と重ねて質問させていただくと、
「うーん」
と沈黙となりました。

彼は、チームのリーダーですから、メンバーに対して、その一番大事だと考えている「誠実さ」をインストールする必要があります。
にもかかわらず、その「誠実さ」が具体的な言葉にできていないのであれば、そのチームでは、「誠実さ」の認識がメンバーによって違う可能性が極めて高いですよね。

となると、例えば仕事が取れなかったときに、
その原因が何なのか?誠実さの欠如によるものなのか?はたまた、別の要因なのか?振り返ることができない
ということになります。
これは大きな問題です。だって、原因が分からなければ、改善ができませんから。

なので、チームで行動する時は、
形容詞のような解釈に幅がある言葉はなるべく除去すべき
もし、使うのであれば、誰が聞いても、同じ行動がとれる具体的なアクションで補足するのが良い
のです。

例えば、商談が終わった後、御礼メールを
①1時間後に送るのか?
②5時間後に送るのか?
③12時間後に送るのか?
④24時間後に送るのか?
そもそも、送らないのか?
これによって、お客様にとっての「誠実さ」は変わるはずです。少なくとも、④よりは、②の方が伝わりますよね。

あるいは、リクエストを受けた提案資料を
1 3日後に送る
2 7日後に送る
3 10日後に送る
これも、「誠実さ」の印象は大きく変わりそうですよね。同じクオリティのものが送れるという前提であったとしたならば、2よりも1の方が誠実だと思われる可能性は高い。ましてや、他社がいる状況だったらなおさらです。

このように考えれば、「誠実さ」とは、
御礼メールは12時間以内、提案資料は3日以内、に送ること
と、具体的なアクションに置き換えることができます。

ここまで言葉にできれば、誰でも同じことができるようになるハズですから、チームの意識も行動も統一しやすくなります。
逆に言えば、ここまで言葉にして初めて、「チームの運用ルール」になるのです。

実際、成果を上げている組織は、このレベルで言語化をしているんですよね。例えば、サイゼリヤ。彼らは、テーブルの拭き方すらも
「布巾で左周り、右周りでそれぞれ2回、合計4回拭く」
完全に言語化しています
言い換えるならば、「キレイなテーブルとは?」が言葉にされているということです。

やっぱり、チームで活動する上では、
解釈の幅が出る曖昧な言葉は使わない。具体的な行動で示す。
これは欠かせないことなのです。

具体的な行動で明記されていれば、極論、それがどんな言葉なのか?はどうでも良いんですよね。
それを見て、「誠実」と思うのか?「真面目」と思うのか?「丁寧」と思うのか?それを評価するのは、自分でなく、受け取った相手なのですから。

ということで、成果を上げるために、形容詞に逃げるのではなく、具体的な行動を集めて行きましょう。
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【今日のうねり】
曖昧な言葉では行動ができない。具体的な言葉で記述する。
なぜなら、具体的でないと意識も行動も整えられないし、振り返ることもできない。つまり、改善ができない。結果、成果を上げられないから。

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