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対話は"フリースタイルラップ"みたいなもの

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令和6年4月23日 今日もクルクル通信2073号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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先日、学生との勉強会で「なぜそんなイキイキとしているんですか?元気なんですか?」
という質問を受けました。その背景を聞いてみると、理由は大きく二つありました。
一つ目は、
現在某大手商社で働いている彼の先輩(社会人二年目)が、「俺なんかもう駄目だから」「仕事、つまんないんだよね」みたいなネガティブなことばかりを言っているから。しかも、学生時代は会社を作ったり、いろんなイベントを企画して、めちゃキラキラしていた人なのに…そのギャップがなんだか不思議でたまらないから。
二つ目は、就職活動で出会った、"母校"電通OBも、覇気がなかったから。

この二つが、今日の本題となるわけですが、その前に私が元気な理由について書きます。ここでも何度も書いている通り、
元気が出ざる得ない環境だから。
ホント、周りには自分よりもスゲー人ばかりなので、常に"足りていない"んですよね。だから、やりたいことはいつも山積み。常に時間の収支は"赤字"を計上中。なので、元気がないなんてありえない、そんな毎日なのです。

それはさておき。
まずは、彼がOB訪問した電通の方々が覇気がなかった問題から考えていきます。10人以上会ったそうですが…考えられる理由は、二つ。
一つは、本当に、仕事を楽しめていない。
もう一つは、彼が、彼らが嬉々として語りたくなるような話を引き出すことができなかった。つまり、彼自身の責任。
初めての人との対話って、ある種のフリースタイルラップみたいなもの。こちらの"バイブス"(雰囲気、質問の仕方、受け答えなど)がイマイチだったら、相手の語りも悪くなるじゃないですか。
今回の原因がどちらなのか?は分かりませんがw

続いて、先輩商社マンのついて。
仕事がなぜ面白くないのか?
自分のしたいことができていない。任せられていることが大したことない=単なる作業員となっている。要は、
完全なる"下積み"
ってことが主な理由なのではないでしょうか。
ましてや、いわゆる4大商社の一つだと、電通のように、会社の組織も業務プロセスも完全に出来上がっているでしょうから、最初は先輩のサポート要員。作業員となります。当然、裁量権なんてないですし、とりあえず、「指示されたことをすること」が仕事になります。
なので、ましてや学生時代に"スター"だった人ならなおさら、そのギャップに苦しんでいるのではないでしょうか。

私はスターでも何でもなかったですが、がっつり作業員をしていましたので、そんなことを思います。
ですから、私自身も、彼と同じように「つまんねーな」って思ったこともありました。
では、当時の私がどのように整理をつけていたのか?
部活に置き換えて考えた
んですよね。
1年生は、毎朝、先輩よりも早くグラウンドに行き、各種雑務をしなければなりません。例えば、ライン引く、ボールを用意する、ゴールを組み立てる、飲料を用意する。合宿では洗濯をするなどなど。
これらから解放されるのは、2年生になってから。実力も少しずつ付いてきて、ちょっとチャンスにも恵まれ始める。
3年になれば、主力となり、4年では、プレーはもちろん、プレー外でもチームを引っ張っていくことが求められます。そんな4年間でした。

この構造をそのまま社会人に当てはめると、会社員生活が仮に40年だとすると、「1年生期間は10年」と見なすことができます。
だとすれば、雑用も当然。今はまだ、"入部して1か月ちょい"しか経過していない。単なるひよっこ。プレーはおろか、チームのこともまるで分かっていない状況。なので、何もできなくて当たり前。むしろ、できることは雑務だけ。だったら、それを頑張れ!って話。
こんな解釈をしていました。

振り返ってみれば、1年生は10年。という時間軸はやや長く取りすぎですが、捉え方としてはあながち間違っていない。気がします。
4大商社のような大きな舞台であれば、良い仕事ができるようになるのは、7-8年はかかると思いますし。
もしかしたら、他社に勤める彼の友人がバンバン仕事をしているように見え、焦っていることもあるのかもしれませんが、そんな焦りを感じる必要はないんですよね。
今、しっかり足腰を鍛えておけば、後に他ではできないようなビックプロジェクトに関わることができるようになるのですから。
ならば、「今は勉強期間」と思えばいい。超高額な給料をもらって、勉強ができるんだから、「めちゃラッキー!!」じゃないですか、どう考えたって。

このように考えてみると、同じ現象であっても、捉え方一つで、意味付けも心持ちも180度変わります。
となると、大事なことは、その"解釈力"だと言えそうです。
実際、解釈が変わっていれば、後輩にも「ないわー」ではなく、「今の会社、サイコー!」って話をするはずですしね。

解釈力を養うには、時間軸を長く取ることが肝要です。「喜劇王」こと、チャーリー・チャップリンの
人生はクローズアップでは悲劇だが、ロングショットでは喜劇だ
を噛み締め、今日もご機嫌に行きましょう。
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【今日のうねり】
人生で最も大事な筋力の一つは、解釈力。
それを養う上で大事なのは、
時間軸を長く取ること。
多くの嫌な出来事は、長い時間軸で見れば、ありがたい出来事になるのだから。

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