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"成果を上げる"本の読み方

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令和6年4月27日 今日もクルクル通信2077号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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最近、読書熱が再燃しており(いや、いつもかw)、ビジネス書を読んでおりました。
それらを読んで思い出したのが、
「中田、受験勉強の必勝法を教えてやろうか。教科書を隅々まで覚えることだよ」
という友人の一言です。
彼は、駿台の東大模試で1位を取ったことのある強者。説得力がハンパじゃありません。
ただ、「なぜ、高校生の時に教えてくれなかったのか?社会人になってからじゃ、おせーだろ」ってことも改めて思いもしました。

それはさておき、これが意味すること何か?
教科書も参考書も学ぶべきこと=原理原則が書かれている。だから、最も基本的な書籍である教科書を100%理解し、実践することができたらどんな問題でも解ける
ということです。
そして、これは、ビジネス書でも同じなのではないか?と思った。
これが、彼の言葉を思い出した理由です。

どの書籍も、成果を上げるためにどうしたら良いのか?が記述されています。ただ、その方法にウルトラCはなく、原理原則しかありません。だから、どんな書籍であれ、良書であれば、同じことが書かれているというわけです。
もちろん、中には、「ラクして成果が出る」ことを謳うウルトラC系もありますが、それらはほぼ全てが駄本と見て間違いないでしょう。

にもかかわらず、新しい本が出版され続けている理由の多くは、
・著者の経験から生み出された独自の整理や表現があったり、
・新しいデータに基づく新説が加えられたり、
しているからでしょう。
ただ、それらの部分は、多くとも20%あるかどうか?なのではないでしょうか。ごくまれに、新説80%というものもあるかもしれませんが。

なので、これらを求めることが理由であれば、次々と新しいビジネス書を手に取る意味も価値もあります。でも、
原理原則を学び、成果を上げること
が目的であれば、古典といわれている名著を熟読する方が良いのでは?と思います。
先の"受験マスター"の言葉通り、一つの教科書を完全に理解しさえすれば、一つの分野は、十分に習得することができるから。

まずは名著で基礎を固める。これが近道です。逆にそれがないまま、アレコレと違う書籍に手を出すと、理解が進まないどころか、混乱する可能性もあるんですよね。
書いてあることは同じにもかかわらず、著者によって、整理方法や表現が異なるから。基礎がないと、その事実に気づかず、一番押さえたい「原理原則は何か?」が分からなくなってしまうから。

一方で、原理原則をきちんと理解した人であるならば、数多くの書籍を読むことは意味があります。その名著との違いは何か?に気づくことができ、その違いを知ることが、より原理原則を深く理解することに繋がるから。
おそらく、成果を上げていらっしゃる多くの読書好きビジネスパーソンは、このように本を読んでいるのではないか?と推測します。

時間は有限です。ビジネス書がめちゃ好きだったり、 本を書くのが仕事、あるいは読むことが仕事ではない人で、ただただ「読まねばならない」という義務感からビジネス書を読んでいる人がいるとしたら、もう新しいものには手を出さない。名著を熟読し完全マスターし、読むのを辞めてしまう。
その浮いた時間で、自分の好きなことに全投入する方が、良いのではないか?
なんてことを思うのです。

自分の専門分野の原理原則はカンペキ。その上で、別の領域にも広範な経験を有している。
そんな人の方が、専門分野一辺倒な人よりも、魅力的だったりしないですか?

まあなんてそれっぽいことを書いておりますが、
ビジネス書を固め読みをして、改めて自分が、それらよりも小説、エッセイ、自伝、歴史などのその他ジャンルに圧倒的に興味があることを再認識。
そして、「そこに存分に時間を使ってよいよ」という許しを自分自身に与えるために、こんなことを書いているだけなんですけどもねw
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【今日のうねり】
成果を上げる、読書方法は、当該分野の古典を徹底的に熟読すること。
新しい書籍に書いてあることと基本的には変わらないから。なぜなら、成果を上げるのは原理原則でしかないから。
興味があるならドンドン読む。ないなら、自分の興味を掘り下げる。ここに時間を投じるのが吉だ。

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