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"凡退"という名の研究を繰り返す。これが成果への最短距離

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令和6年4月8日 今日もクルクル通信2058号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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週末、昼下がりにふらっと入った中華料理屋。そこにTVがありました。映し出されていたのは、プロ野球中継、楽天対ソフトバンク。ちょうど打席に立っていたのは、球界を代表するバッターの柳田。まったく野球を見ない私でも、彼の存在は知っています。

かつて、トリプルスリーと首位打者を同時に獲得するという球界初の偉業を成し遂げた選手ですからね。
あいにく、その打席は、センターのナイスキャッチで阻まれてしまいましたが。

さて、その打席を見ていて、ふと思ったんです。
野球って、すごいスポーツだよな
って。
だって、彼のような首位打者でも、打率3割"しか"ないんですよ。たったの3割。
100回打席に立ったら70回は凡退。そんな超難しいスポーツ。
「なにを当たり前の話を書いているんだよ」ってツッコミもあるかもしれませんが、冷静に考えたらおかしくないですか?ほとんど失敗するスポーツってことですよ。
にもかかわらず、長らく子供のなりたい職業第一位!

みんな、そんなに失敗が好きでしたっけ?
そんなに忍耐強かったでしたっけ。
失敗を許容していましたっけ?
って思ったんです。
これが、野球ってスゴイって思った理由です。

気になって調べてみましたが、 2023年の首位打者は、
セ・リーグ:DeNA宮崎が3割2分6厘
パ・リーグ:オリックス頓宮(とんぐう)3割7厘
でした。

ビジネスの現場はこれほどまでに"失敗"が当たり前じゃないような気がするんですよね。
(ここでは敢えて、失敗と書いています。一打席、一打席が打者にとっては研究の場。なので、単なる失敗ではないであろうということは理解しています)

打率よりも、ヒットあるいはホームラン数ばかりを追ってしまう傾向にありませんか?
渾身の一打が打てるまで打撃練習を繰り返し、自信が持てるまで打席に立たないことが多くないですか?

プロ野球のバッターも同じビジネスパーソンと捉えた場合、3割で超一流。
それがプロの世界の"当たり前"だったとしたら、自信が持てるまで練習する。という考え方は間違っているって言えそうです。
てか、その日を待っていたら、打席に立つ前に引退がやってきてしまいます。
だから、まずは打席に立つ。そして、
「凡退という名の研究を繰り返すこと」
これが大事なのです。
1000回打席に立ったら700回は失敗。
これが当たり前。普通だと思えたら、めちゃ気がラクになってきませんか。
少なくとも、私はラクになりましたよ、餃子ライスを食べながら。

ほら、古来より、
商いは、飽きない
ともいわれるじゃないですか。って、古今亭志ん生の落語で聞いた話なので、本当に言われているか?は定かではないですがw
つまり、
飽きないくらい、試すことがある。だから商いは楽しい。
ってことなんだと思うんですよね。野球のバッターもビジネスも。

ということで、彼らの負けないくらい打席に立つ。そして、試行錯誤を繰り返す。これが成果を上げる最短距離にして、最高の戦略。
「目指せ、3割バッター!!」
これはどんな世界でも同じです。
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【今日のうねり】
どんなビジネスでも、打率3割なら超一流。
逆に言うと、7割は失敗するのが当たり前なのだ。
渾身の一打を打てるという自信が持てるまで、打撃練習する。
のではなく、
とにかく打席に立つ。
これが大事なのです。
そこで、「凡退という名の研究を繰り返す」
これが超一流への近道なのだ。

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