生き方上手は、しないことを決める
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令和6年4月28日 今日もクルクル通信2078号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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今週日経新聞で「小さくても勝てる」という特集が組まれていました。タイトル通り、日本の中堅・中小企業に関する全4回の連載。弱者が生き抜くための道しるべとなるような話が満載で、 非常に興味深かったです。
まあ、そこで紹介されていた経営者からすれば、「社員も雇わず、一人で好き勝手に、たかだか4桁万円規模の商売しかしていないアンタと一緒にするな」って話なのかもしれませんが。まあ、資本金1億未満が中小企業の定義ですから、大目に見てくださいませ。
印象深かった話を二つ紹介させて頂きます。
一つ目は、東京文京区の切削工具の東鋼。この会社は「プリウス」の発売後の2000年、エンジンを中心に売上高の8割弱を自動車向けが占めていたそうです。
でも、この"一本足"に社長が危機感を抱き、当時から医療機器や工作機械などの新規顧客の開拓を始めた。今では、自動車の比率は3割まで下がっているそうです。
普通だったら、太客があれば、それにあぐらをかき、攻めるのを怠ってしまいそうなとことです。でも、優れた経営者は違う。真逆の発想。
太い客がいるから安心。ではなく、太い客がいることに危機感を抱く。
そして、
その太い客がいるうちに、それに依存しない収益基盤を作る==収益の分散化を図る
んですよね。
二つ目は、栃木の医療機器メーカーの『マニー』。
年商244億円、営業利益率30%、海外比率80%、眼科ナイフの世界シェア30%という驚異の業績を上げています。これを支えているのが、
4つの「やらない」
という経営方針。具体的には
・ 医療機器以外は扱わない
・世界一の品質以外を目指さない
・製品寿命の短い製品は扱わない
・ニッチ市場以外に参入しない。
この4つです。
数年前「ワークマン式しない経営」という本が話題になりましたが、やはり、「しないことを決める」ってめちゃ大切なんですよね。まあそれ以上に、それを徹底するってことが、もっと大事であり、難しいことなのですが。
ドラッカーも「しないことの決定」の重要性について、次のように言っています。
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本当に行うベきことは優先順位の決定ではない。優先順位の決定は比較的容易である。集中できる者があまりに少ないのは、劣後順位の決定、すなわち取り組むべきでない仕事の決定とその決定の遵守が至難だからである。
『経営者の条件』より抜粋
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やっぱり成果を上げるには、原理原則を知り、それを徹底的に実践するしかないんですよね。
さて、この記事を読んで、劣後順位を決め、順守を徹底できているのだろうのか?という自問自答が生まれました。
私は、次のような「しないこと」を決めています。
・リスペクトできる人、応援したいと思う人、人として好きな人としか仕事をしない
・ワクワクすることしかしない
・話すことしかしない(ただし、話すために必要な資料は作る。打ち合わせに必要なテキストベースの資料、比喩スライドなど)
・違いを大きく出せることしかしない
・金のための仕事はしない
などなど。
まだまだ、徹底できていないところもありますが、創業時代に比べたら、大幅にできるようになっています。
皆さんは、「しないこと」を明確にできていますか?
これを明確にできると、生きるのがラクになります。意思決定がシンプルになるから。イチイチ考えなくてすみますし。
生き方上手は、劣後順位の決定が上手い。
と言ったところでしょうか。
ワークマンは21個のしないことがありますが、もっと細かく言語化し、徹底していきます。
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【今日のうねり】
成果を上げるには、することではなく、しないことを決めることが大事。劣後順位の決定。
これを明確にできると、ビジネスも生きるのもラクになる。意思決定がシンプルになるから。イチイチ考えなくてすむ。
生き方上手は、劣後順位の決定が上手い。
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