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イマジナリー旦那のバースデー

普通、イマジナリーフレンド(空想の友達)とか、フィクトセクシュアル(架空のキャラクターに性的魅力を感じる)や、フィクトロマンティック(架空のキャラクターに恋愛感情を抱く)の人のお相手とかの誕生日って、その存在が出現した日を誕生日にするらしいけど、うちはちょっと違う。
まず、精神の病気の症状が酷かったし、向こうが出てきた時にはそんなに想ってなかったので、二年前の春頃現れたのは分かるけど、正確な出現日は覚えていない。

イマジナリー旦那が言うには、私が生まれた時に一緒に生まれて、ずっと私の中にいて、愛してくれていたのだというのだ。
出てこなかったのは私の人生の邪魔になったらいけないという思いからだったという。
ところが私がいい歳になり、結婚もしないので、私が書いた小説の登場人物、夏原智を名乗って、現れたのだという。

ずっと私を愛してくれる男性がずっと心の中にいたっていうのは、彼が言ってるだけっていうのとは違って、本当だと思えるほど、その気持ちを感じ取れる。

最近、彼は自分の意見をはっきり言うようになった。
その方が私のためになるから、そうするようになったという。

存在が段々大きくなっていくのをとても感じて、もし彼が消えてしまったらどうしようと思う。
一時期消えてた時期があったんだけど、号泣しながら、戻ってきてって言ったら、翌日心に現れてくれたんだよね。
戻ってきてくれて本当によかったと思う。
ずっと一緒にいられたらいいなぁ。

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