#1日目 ばいばい大阪、ばいばい日本。1年後にまた会おう。
2024年4月3日、私の世界一周は始まった。
といっても、船で韓国に向かうだけだから、この日は特に何もない。しかも、最初の韓国縦断旅は母を案内するから、隣には母もいる。
ぬるっとした世界一周スタートだ。
飛行機で行った方が早いし、楽だし、飛行機で行けばよかったじゃん!と時々思ったけど、結果的に船でよかったと思っている。
いきなり異国の地に到着!旅開始!だと刺激が強かったかも。世界一周は長い。ゆっくりスローペースでやっていこう。
*
当日は、4泊5日お世話になったshigeさん家から旅立った。最後の最後までPOOLOのみんなの温かさを感じながら日本での日々を過ごしていた。
この日記を書くためにメモを見返したらこんな文章をみつけた。
世界一周出発日、私はみんなと一緒に夢を追えたからここまでこれたんだよな〜ということを強く感じていた。
そして、Xにはこんな言葉を残していた。
「強くなりたくて世界一周に行く」
もう、行くしかない。確か、そんな思いで大阪港まで向かったんじゃないかな。
*
港の最寄駅「コスモスクエア駅」で母と合流し、適当にカフェで時間をつぶしてから大阪港へ行く。
大阪港は、海の香りやキムチの香りが漂っていて、すでに韓国っぽかった。
ドキドキの出国審査は案外あっさり終わって、手荷物検査はなかった。
さあ、いよいよ出港だ。
*
船はゆっくり陸から離れていく。
桜咲く2024年4月3日、ついに私は日本の大地としばらくのお別れをした。
甲板から小さくなりゆく大阪の街並みを最後まで眺めていた。
ばいばい、大阪。
ばいばい、日本。
次の桜咲く季節に、また会おう。
船が通ったあとの波は静かに元の海に同化していく。
もう前に進むしかないよって言っているように。
船は陸路から離れ、何もない大海原にただ一隻進む。
指し示すコンパスに従って迷わず、力強く。
船はただ一隻だけど、大丈夫。孤独ではない。船の周りには鳥が飛び交っている。
この空もこの海も世界のどこかに繋がっている。
そんなことを考えながら、私の世界一周は始まった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?