余命半年のクズ男が学んだ人生の反面法則
はじめに
僕にとっては救いだったかもしれない。
初夏の暑さを感じる2022年6月31日。一年ほど前からひどく体調不良を感じるようになっていた僕は初老の医師と向き合っていた。
「末期の肺癌です」
驚いたというより、そうだろうなと感じていたので、変な安心感を持ったことを覚えている。
ただ【余命半年】と聞いた時は流石に動悸が止まらなかった。
不思議なものだ。死にたいといくら常々願っていても目の前にその正体が迫ってくると心の中で生きたいという願望が湧いてくるのだ。
ぐち