マガジンのカバー画像

教材研究【理科分野】

6
理科の教材研究用です。皆さんのアイディアがあればぜひ、紹介していただきたいです!できるできないではなく、どうやるか。理科の見方を広げましょう! もし、学校で使用するということで… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

【中学校理科】全身をうつすことができる最低限必要な鏡の大きさを考えよう

鏡の大きさなんて考えずにかいますよね。 しかも必ず全身が映る必要もないことが多いです。 でもアパレルショップでは多くが壁一面鏡になっていて、全身をうつすことができるようになっています。 そんな生徒の身近なところにある話題をあげながら、今回考えていく課題は、 全身をうつすことができる最低限必要な鏡の大きさを考えよう です。 ”最低限必要な大きさ”というところがポイントです。 単元の構成はこのこのようになっています。 教科書によっては、全身鏡の話題を扱っているものが

【中学校理科】 オオカナダモって何植物??

 オオカナダモは南米原産の植物です。魚の飼育のためや鑑賞用の”アナカリス” として日本に輸入されました。いらなくなったオオカナダモを野外に放す人がおり、現在では野外に多く存在し、要注意外来生物に指定されたり、日本の侵略的外来種ワースト100にも指定されています。  オオカナダモは日本に生息するものは全て雄株で、雌株はありません。したがって、有性生殖で増えているわけではなく、雄株だけで増える無性生殖、いわばクローンで増えていっているということです。日当たりのいい小川などでは、

ポテトチップスの中身がスカスカでなかなか買えなかった【中学校理科 気体の性質 指導案】

 小学生のとき、ポテトチップスを見ると「なんで空気パンパンに入っているの?」と空気ばっかでなんか損した気分になるから買いたくないなと思っていたことがありました。「見た目だけで中身スカスカのくせに100円もするなんて・・・と思ってもいました。だから自分は中学生になるまでポテトチップスを買って食べたことがありませんでした。お小遣いが500円だったので、「あんな空気にお金は出せない」と小学生ながら考えていたものです(笑)  よく考えるとポテトチップスの袋にはやたら空気(気体)が入

【中学校理科】 単元を貫く課題づくり&授業づくり

 中学校や小学校、高校で一番時間を割いているのが授業であり、教師の多くな役割の一つでもある。来年度から中学校では新学習指導要領に完全移行となるということで、昨年度の1年生から移行措置がとられている。  主体的で対話的な深い学びをしていくことが授業で求められるということは、従来の教え込みでもダメだし、ちょっとした活動があればいいという考えでもダメということになる。また、ICTの活用も目的ではなく手段として、生徒の学習効果がICTを使った方が高まるようであれば積極的に活用する。

【中学校理科】カイロの仕組みを説明しよう

 カイロのだいたいの仕組みは多くの人が知っているかもしれない。  では成分はどんなものが入っているか知っているだろうか?そしてその成分は何ために入っており、ないとどうなるのかなど知っているひとは少ないと思う。  ものの仕組みを知ると、そのものの見方が変わる。面白いと思えるものが増える。こんな体験を中学生に味あわせたいと思い、カイロの仕組みを考える指導案を作成した。 1.カイロの仕組み 2年生の化学分野の酸化と還元の単元で発熱を伴う化学反応の1つとして紹介されている。カイ

【中学校理科】ICカードを活用した指導

 次期学習指導要領への移行期間である現在、学習のあり方を少しずつ見直していく必要がある。次期学習指導要領で求められることは、「主体的で対話的な深い学び」が求められ、何を学ぶかではなく、「何をどのように学ぶかが求められている」までも重要視されている。  そんな主体的で対話的な深い学びをしていきましょうと提唱されているが、現状現場ではそんなことを考えている暇はないことが多い。特に自主的な活動とされている教材研究では、「去年のままの指導でいいや」「教科書を読んで、教科書にあるよう