自業自得なのはわかっているけど、苛立ってしまうのは仕方ないことなのだと思う
「俺はこんな感じに書いたんだけどさ。難しくて、一時間半くらいかかった。
めっちゃ調べてやったんよ。」
そう言って彼は、スマホで撮った課題レポート用紙の写真を見せてくる。
そうだ、そういえばこんなレポートだった。先週の授業でレポートの目を通した時の光景が、記憶の奥からはっきりと蘇ってくる。同時に、ああ、僕は今彼に少し見下されている。優劣を感じさせられている。そう思って、苛立つ。好きな授業の課題をすっかり忘れていた自分に対しても腹が立つ。でも、悪いのは自分だ。課題を提出した彼と