感想文第一弾「さよならオフライン」by蒼天の猫標識

アウトプット大全に影響されて、なんでもいいからダラダラとアウトプットをする習慣をつけることにした。

色々と感想を書きたい書籍はあるのだけど、まずは直近で観たお芝居について書いていこうと思う。

さよならオフライン 名古屋を拠点に活動している蒼天の猫標識と言う団体のお芝居。

ざっくりとあらすじを言えば。

あるオンラインゲームのサポートが終了間際と言う事で、10年前に遊んでいたメンバーが、最後にまた集まろう。となったところから始まり、10年の間に起きたことなど、話していく。そこには少しだけ違和感があってその違和感の正体が少しづつ紐解かれていとてもみく……

と言った内容。少し違うかもしれないけどなんとなく思い出しながら書いてみた。

全体的に見て面白かった。伏線の貼り方がいいし、回収の仕方も綺麗。ストーリーはオーソドックスではあるが登場人物も多くてバリエーションがあるし、舞台美術も本物持ってきた?ってくらいリアルなうえに秘密基地感があってなんだかわくわくする。

あと詩姫?なんか舞台ドセンのところで歌ってた人、惚れそうになるくらい歌うまいし美人だった。

それはさておき、具体的な部分も思ったことを書いていきたい。まずは脚本について、うん。先にも書いたけど割と綺麗でしっかり組み立てられてて道筋もある。とても見やすい(ある意味では)構成だったと思う。

途中で感嘆の声を上げてしまうくらい見事だと思った部分がいくつもあった。

それと同時に「ん?」って引っかかる部分もいくつかあってそのうちの一つが、情報量の過不足。いや、そのバランスは作家次第だし文句つけるのは無理がある!とも思わなくもないのだけど……

社会風刺がしたいのか?それともあまり詳しく語りたくない背景世界をぼやかすために結果としてそうなったのか?それはわからないけど、まずテーマが分からない。労働について?最近の社会福祉の問題について?

情報のソース元になったものを提示するかは別として説得材料になる設定は?

と言うように社会問題っぽいものを小出しにする割に、そこに対する検証もソース提示も足りなさ過ぎてなんだか薄っぺらくも感じてしまう。それと同時にその流れの中で背景の世界についての話が幾度か出てくるのだけど、それが邪魔なくらいに多い。

大筋はとっても面白いのに、なぜかトッピングで損をしてしまっている部分が多かったのでは?と感じてしまった。

背景世界は想像させる仕組みになっていたのだろうけど、先述した微妙に社会問題チックなものが語られて、なんとなく壮大な事が?となってみるけど同じパーツばかり渡されることで、「ああ。こういう事か」と言う情報理解だけで感じ取ってしまうために非常にリベっていた。(リベる:ラストリベリオンにおいて壮大な世界観が語られる割に主人公とその周辺の描写が主にで周辺世界の大々的な事がなかなか語られないためにストーリーが張りぼて感が出てしまう事を例えた言葉)

うん。でも大筋の良さと各キャラクターのストーリー、あと最後の落ちのぶっ壊しの方がその部分を補って総合的には楽しめたし良かった。

個人的には演出も楽しめて、思い返すとうまい具合に集中する所と散らすところがクロスしてて、疲れたりもしないし、退屈な瞬間もないしでいいバランスで観れたと思った。

うん。僕的には好きな作品を作る団体さんだなあと思ったので次回も隙あらば見に行こうと思う。



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