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開発コンサルタントBASICー開発民俗学への扉

2022年の新企画として、標記の連続講座をおこないます。

まず、講座の方向性とウリを説明します。開発コンサルタントとは、少し専門的な言葉ですが、特に開発援助の分野で活躍している国際協力の専門家で、ざっくりいうと理系の建設コンサルタント(コンサルティング・エンジニア)と文系の社会開発コンサルタント(事務系コンサルタントも含む)のふたつにわかれます。

専門家の世界なので、実は、個々の細かい知識や技術をひとりの個人やひとつの団体で教えることができるというわけではありません。ただ、開発コンサルタント(業界)自体が、ひとつのギルドなので、業界の中の組織に所属すれば先輩や上司からその技術をぬすむことができます。そう、完全に徒弟制度の社会なのです。

今日の個人が尊重され、個性を際立たせることが求められる21世紀には、完全にオールドファッションな古臭い業界なのです。しかし、今の時点で50歳以上の世代の中の人たちは、この社会構造に不平や文句を言わず、最低は10年は丁稚奉公だと修行を積んできたのです。

わたし自身、そのような教育を受けてきたので、いわば当たり前に思ってきたのですが、どうも2000年以降に社会に出てきた人にとってはそれが当たり前ではないらしい。

それはともあれ、開発コンサルタントの働き甲斐や魅力のすべてを語りつくすことは不可能です。ただ、自分で、この業界で働くことを志す人がいるとしたら、最低限おさえておいてほしいBASICについては、いくつかの指針を示すことができるのではないか。そんなことを考えています。

この講座の魅力は、日本の地域研究のレベルを国際協力の地域開発の分野に応用するためにはどうすればよいのかという視点でプログラムを構築していることです。

それが具体的にどういうことを意味するのかは、次回以降にお話ししていきます。ぜひ、フォローをお願いいたします。

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