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【国際協力関連ウェブ・書籍などの紹介】

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国際協力のキャリア形成に役立つウェブや書籍などの情報をあつめました。よろしくご活用ください。
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#国際協力を学ぶ

石井光太 『絶対貧困―世界リアル貧困学講義』 (新潮文庫)

初出: mixi レヴュー 2011年7月10日 石井光太  『絶対貧困―世界リアル貧困学講義』 新潮文庫 2011年7月1日(初出: 光文社 2009年3月) やられた というのが、この文庫本を本屋で手に取ったときの最初の感想である。 私より若い世代の、まさに同時代の‘世界’の素顔の記録として、今の若い人にも違和感なく受け止められるルポルタージュであろう。 私は、1992年から開発コンサルタント会社(民間)のスタッフとして主に国際協力機構(JICA)に代表される日本

井上真編『躍動するフィールドワーク 研究と実践をつなぐ』

井上真編 『躍動するフィールドワーク 研究と実践をつなぐ』 世界思想社 2006年7月 https://amzn.to/3ftEzYS お薦め度: ★★★★☆ 一口コメント: フィールドワークに関心のある方、特に国際開発や地域研究の‘実践’面にに関心にある方は必読です^^? 直接、国際協力の現場や、村落開発に役立つハウツーものではありませんが、フィールド、すなわち現場に向き合う心構えみたいなものを若い研究者や実務者が自らの苦労や悩みもさらけ出して読者に語りかけていま

鶴見良行『対話集 歩きながら考える』

鶴見良行 『対話集 歩きながら考える』 大田出版 2005年6月 実は鶴見良行先生については、私も学生自体に一度だけ直接謦咳に触れたことがあるのですが、非常にユニークな方でした。 この対話集は、1972年から1993年までにおこなわれた12本の対話を編集部が選んで再録したものです。確かに時代設定が古いというか問題意識として既に古いと思われるものもありますが、その時代背景を考えると、やはりその先見性というか足で歩いた問題意識の高さに今更ながら驚かされます。 実は、まだ自分

国際開発コンサルタントのプロジェクト・マネジメント

コーエイ総合研究所(日本工営グループ) 『国際開発コンサルタントのプロジェクト・マネジメント』 国際開発ジャーナル社 2003 お薦め度: ★★★☆☆、  一言コメント: 業界内部の人間にとっても難しいです。かなり理想的というか行間に込められたエッセンスは非常に濃ゆいものがあります。 実は最近、「開発援助と開発コンサルタント」ということで日本NGOの方や学生さんの前で話す機会がありました。でも、まあ「開発コンサルタント」って、非常に説明に難しい職業です。以前、つかささん