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「歩く」ことと「知る」こと

歩き旅応援舎代表の岡本永義と申します。昨年夏にアカウントを開設して以来、ずいぶん時間が経ってしまいましたが、この3月からnoteへの投稿を始めました。どうぞよろしくお願いします。

私が運営している歩き旅応援舎は、簡単に言うとガイド付きの町歩きや街道歩きのイベントを企画し、自らこれを主催したり、旅行会社のツアーとしてガイドを請け負ったりするなどの活動をしている、いわば職業ガイド集団です。

今の時代、電車もあれば飛行機もある。自分で車を運転してどこへでも行くことができる。それなのに、なぜ「歩く」なの? という疑問を感じる人もいらっしゃると思いますが、それはすなわち、歩けばたくさんのものを「知る」ことができるからなのです。

たしかに電車も飛行機も便利です。なにもしないうちに目的地に着くことができます。車も便利です。駅から離れたところへでも、行きたいところへ自由に行くことができます。

でも、それらの乗り物の窓から、どれだけのものが見えるでしょう? 観光資源となっている施設や歴史的建造物なら見えるかも知れません。でも、今のこの時代ができるまでに先人たちが費やした「生活の痕跡」が見えるでしょうか? 道ばたの石仏や石塔、積み上げられた石垣の石のひとつひとつ、埋められた川とそこに架けられていた橋の痕跡。これらは自分の足で歩くという、いわば「時代遅れ」の移動手段をもってはじめて見えてくるものばかりなのです。

みなさんが現在生きているのは、ご両親がいらっしゃって、祖父母や曾祖父母、さらには先祖の方々がいらっしゃったからだということはご存じだと思います。それと同じように、今私たちが生きているこの世の中は、多くの先人たちの生活の積み重ねがあってこそのものなのです。

ですから、みなさんがご両親や祖父母の方々をよくご存じのように、今を生きている私たちは、この世の中が、目の前にある今の暮らしが、どのようにしてできたのかを知ろうとしても良いのです。

このようなものを知ろうと思ったら、観光施設や歴史的建造物などを訪れるだけでは足りません。実際に歩いて、自分の目で直にたしかめ、気づいたことや疑問に思ったことがあったら調べてみる必要があります。

電車や飛行機、車はたしかに便利です。現代社会を生きる上では大切なものです。でも、その便利さの裏側には、失ってきたものがたくさんあります。その1つは、より多くのことを「知る」こと、そしてそのための手段です。その手段の代表格が「歩く」ことなのです。

たくさんの人たちが「歩いて知る」ということに目覚めれば、その人の人生が豊かになるだけではなく、その人の人生設計や仕事に役立てたり、さらに多くの人たちに知ってもらえるきっかけにもなります。

だからこそ、私は「歩く」ことをお勧めし、歩いている人たちを応援するために歩き旅応援舎を立ち上げました。

noteを利用して私が掲載している配布資料は歩き旅応援舎で実際に使用したもので、私が実際に現地を歩き、調べ、そして作成したものです。有料ではありますが、これらを是非ご活用いただき、みなさまには「歩く」ことと「知る」ことを楽しんでいただきたいと思います。

歩き旅応援舎代表 岡本永義

歩き旅応援舎ホームページ https://arukitabi.biz/

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