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主題〜作者が伝えたいこととは?〜


本投稿のGOAL:「主題」がどういうものかわかる。

アルカスユース熊谷、ヘッドコーチ の菅原です。

この時期、本について友人や知人と話す機会が少し増えた気がします。
「たまには読書でもしてみることにした。」
感覚的には、ハウツー本と呼ばれる、ある分野の方法論が記されたものや、自己啓発本にチャレンジする人が多いように思います。
この期間に、何かしらの利益を得たいという心理からでしょうか。

しかし感想を尋ねると、残念なことに、
「何が書いてあるか、よく分からなかった」
「まあ、とりあえず面白かったよ。」
「何か賢くなった気がする。」
こういったものが多いです。
もちろん、こうした感想ばかりではありませんが。

私は高校で、国語の教員をしています。
高校生の苦手科目上位に毎度ランクインされる強豪、それが国語です。
なぜ苦手なのか。
おそらく文章が長いからでしょう。
だから読むことで精一杯になってしまう。
でも、せっかく本を読んだのなら、何かしら成果を得たいと、誰もが考えていると思います。


1、「主題」とは

「主題」
という言葉は皆さんご存知ですか?
我々は本から、知識や情報を得ますよね?
反対に、当然本にはその作者がいます。
その作者が、わざわざ本を書いてまで、読者に伝えたかったことがあるはずです。
その「作者が読者に伝えたいこと」、これを「主題」と言います。
ご存知の方も多いと思うのですが。


2、「主題」を探し出すための3要素

ただ、この作者の「主題」は、得てして見落とされがちです。
長い文章の中に、数多くの文字の中に隠れてしまうのです。

作者の「主題」を探すために、個人的には以下の3要素に着目すべきだと考えています。

①具体例、引用
②逆接
③まとめ、言い換え


①具体例、引用

皆さんも、誰かに何かを伝えたい時、具体例や引用を使いますよね?
部下に仕事の方法を教えようとした場合、
「例えばさ、君がやっているスポーツでも同じようなことない?」(具体例)
「社長がこんなこと言ってたんだけどさ、」(引用)
気持ちが入りすぎて、具体例であげた話題が広がりすぎてしまい、結局伝えたい内容が伝わりきらない、途中から何を話していたか分からなくなる、という経験は皆さんもおありだとお思います。
本でも同じで、具体例や引用に惑わされることがあります。
ただ、忘れてはならないのは、具体例や引用は、あくまで「主題」を説明するための補足に過ぎない、ということです。
「主題」を伝えたい、でもストレートには伝わらない、そう言った場合に具体例や引用が使われます。
言い方を変えれば、既に「主題」が見えてきていれば、具体例や引用は読み飛ばしても問題ありません。
「高速読書」でも「読む価値のないところはどんどん読み飛ばせ」と書かれていました。


②逆接

逆接とは、「しかし」「だが」「けれど」「でも」などが該当します。
逆接の後は、作者の「主題」、もしくはそれにわつわるキーワードが隠れています。
例えば、
「私は国語のテストで赤点をとった。しかし、勉強することをやめなかった。」
という文章があったとしましょう。
この場合、「赤点をとった」ことと「勉強することをやめなかった」こと、どちらが作者が伝えたいことでしょうか。
言わずもがな、後者です。
このように、逆接の直後は注目です。


③まとめ、言い換え

文章は、基本的に長いです。我々も、思わず説明が長くなってしまうことがありますよね?
なぜか。
それは、短い文章や言葉で、伝えたいことが伝わるのか不安だからです。
価格のついている本も例外ではありません。
視点を変えれば、我々にお金を出させてまで販売される本も、無駄な部分が必ずあるのです。
ではその後、どうするか。
文章の要所、特に最後に、まとめるのです。
まとめには、「つまり」「要するに」などが一般的に使われます。
「言い換えると」「換言すると」も説明文などでは多用されます。これも直前までの内容をまとめるためのものです。
その直後に着目してみてください。


3、最後に

長ったらしい本を読んだのに、時間と労力だけがかかってしまった。
よくある悩みですが、
「この本の『主題』は何なのだろう?」
と考えながら読み始めてみてください。
そして、①〜③に着目しながら、読書を進めてみてください。
きっとその本の、作者の「主題」がわかるはずです。
「主題」がわかれば、その本の内容は確実にインプットされたことになります。

それでも、長い文章に対しての苦痛がまさってしまう場合は、「高速読書」を試してみてください↓

そして、この「主題」を探し出す過程は、我々自身が話す時や書く時にも役立ちます。
かと言って、私がうまく説明できているかわかりませんが(°▽°)


本日もお読みいただき、ありがとうございます。


ARUKAS YOUTH KUMAGAYA ヘッドコーチ 菅原悠佑

ありがとうございます。今後ともアルカスユース熊谷をよろしくお願いいましたす♪