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不合格(予定)体験記

1、はじめに

こんにちは。
合格発表から3週間を切ったということで、
ここでは「もしも不合格だったらその原因は何か」を分析するための不合格予定体験記です。
いくつかの予備校の解答速報等を参考にさせていただきました。
なお、ここでは今年の試験問題の内容に踏み込むのでご注意ください。

2、短答

短答は去年よりも数点下がってしまいました。
何周も問題を解いたんですけどね。

刑法と民法は去年と点数がほとんど変わらずで、憲法が去年より悪くなっていましたね。
憲法に関しては問題が難しかったので仕方ないと言わざるを得ないかもしれません。

他方で、民法についてはもう少し対策ができたのではないかと思います。
もし今年も勉強をすることになるならば、肢別本をやってみてもいいかなと思ったりしています。

3、論文

(1)はじめに

以下では、各科目悪かった点をひたすら書いていきます。

(2)選択科目(経済法)

・第1問の効果要件の検討で従たる商品市場たるY社製向け甲の市場についての検討を主として行い、主たる商品市場の甲の市場については最後に書き足す程度の検討しかできていない
・第2問は問題となりそうな行為をもう少し分割して検討すべきだった(それぞれの行為、とあるので)

(3)憲法

・助成金の交付を受ける自由ではなく「助成金をウェブサイトの運営等の目的で利用する自由」という構成をしたこと(助成金の交付を受ける自由ではない)
・規制②について目的手段審査によって判断したこと

(4)行政法

・一番悪いと思われる
・設問1でFの主張する権利について財産権を検討していない
・訴えの利益について通常考えられる結論の逆を書いた
・設問2も裁量逸脱濫用以外の点の違法事由について時間との兼ね合いでうまく書けていない
・C市水道保護条例の使いどころがよく分からなかった
・事実を使い切れていない

(5)民法

・94条2項+110条類推適用の書き方に自信が持てない
・設問2で譲渡担保の性質についてもう少し分かりやすく論述すべきだった
・設問3の検討が不十分
・設問3は色々条文が衝突するとしたうえで、相続人の意思を尊重すべきだといった論述でちゃぶ台をひっくり返したような結論をとった

(6)商法

・設問1で類推適用ではなく、解釈の中で濫用的なも解任に含まれるという規範立てをしたが、表現として冗長なものとなってしまいその意図が伝わっていない気がする
・損害額の計算ミスをしている
→取締役に選任されたのを2018年3月として、任期が2022年3月となってしまっている(問題文読み違い)
・設問2は利益相反取引該当性の検討をしていない
・設問3は詐害的事業譲渡(23条の2)をあっさり認めてしまった

(7)民訴法

・設問1の課題1はほぼうろ覚えで書いてしまった(というか説をでっちあげた)
・課題2の錯誤+反事実について具体的なあてはめをしていない(錯誤がないから撤回できないとした)
・設問2はさっぱり分からずテキトーに考えて書いた
・設問3もよく分からずテキトーに書いた

(8)刑法

・設問1の「簡潔に」がどこまで簡潔であればよいのか分からず、横領罪の構成要件を一通り検討した
・設問2は特に窃盗罪の論点と自招危難の論点を落とした

(9)刑訴法

・大展開はしていないもののおとり捜査にあたることの確認をしてしまった(問題文におとり捜査と書いてあるためこの部分の検討不要)
・設問3も訴因変更の要否の問題として構成してしまった
・このミスが相対評価の関係でどう影響するかで答案の評価は変わるかもしれない

(10)その他

・配点割合に応じた時間配分の計算に時間がかかった科目がいくつかあった(タイムロス)

4、最後に

書き起こしてみると死ぬほどミスがありますね。
これらのミスがどの程度悪影響を及ぼしているのかは結果を見てみないと分かりません。
次の投稿では、少ないながらも存在する良かった点を書き連ねていきたいと思います。
それでは。