最後はイヤか。

大きな体の女の子にとって、コレほど嫌なことはない、浜辺の持久走。
入らない肉を体操着に押し込み、砂に埋まる肉を持ち上げ、前へ進む。
当然、ビリ。ダントツで。
が、しかしゴール目前で前の子が見えた。
絶対抜く。
ゴール目前、僅か数メートルで抜いた。
気持ちいい。
抜かれた子は泣いていた。
ごめん、なのかな…。
とっくにゴールした何人かの子が付き添い慰めている。こっちを見て、こそこそ、何か言っている。
あー、抜かなければ良かった。
後味の悪い持久走となった。


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