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フェラーラのパン la manina feerrarese  ・coppia feerarese 

ベネチアからフィレンツェに行く途中にトイレ休憩で寄ったまちがある。なんと!!行ってみたかった「フェラーラ」だった。というのも、「コッピア・フェラネーゼ」というパンがあったからです。以前このパンを作った動画を載せていたのですが、マンドニースと共にヨーロッパ地方のパンとお菓子のレッスンでやりたい。以前学べる通パンで資料で載せたことがあるのですが、そんなことを詳しく語ってイメージトリップするレッスンをやることが私の目標です。

通パンのレジュメをお持ちの方は「マンドニース」の作り方動画の最後に乗ってます(限定公開なのでURLをお持ちの方は見れます)レジュメにも記載してあります。

このパンの祖先は「パンブリエ」なのです。パンブリエもかなり面白い歴史があって(その話もいつかレッスンで!!)パンブリエ自体、ちょっと日本は「ん!?!?」みたいな丸い形もあって・・・。パンブリエがどのようなパンなのかをしっかり理解した上でこのパンが成り立つのですが、このパンが色々な形に変わって北イタリア(ベネチアとかジェノヴァなど)に伝わる過程に、

宗教的意味や、子宝に恵まれるなどの願いを込めて形を色々変えていきます。ノルマンディーパンブリエは、フランス国内(ノルマンディー)では、男根の形をしたものをとある泉に投げ入れる。翌日そのパンを取り出して食べると子宝に恵まれるという言い伝えもある。そのベネチアに伝わるという変遷などをフルーーーーい本にまとめた資料をたまたま見つけてもうワクワクしながら意味不明なフランス語を訳しました。

Dのような形のものを投げ入れた。そして、ジェノヴァで、このようにクルクルと巻いた生地を複合的に背中合わせにしたものをを作りました。

それは「聖アンデレ十字架」のパンと呼びました。すみませんイタリア語は書いていなかったのでわかりません。「le crois de saint André」と書いてあった。それが、フェラーラに伝わってこのようなパンになりました。

このパンは「la manina feerrarese]」「coppia feerarese」と呼ばれている。カップルのパン・夫婦のパン・恋人のパンと呼ばれたりしている。

というのは、実は隠語的な意味合いもある。


ここから、南フランスに伝わってマンドニースになるのですが、

その過程もこの本に書かれていました。不思議じゃないですか?「なんで4本なの?5本にしないの?」と娘に聞かれた。「うーんそれはね!実は指じゃないんだよ・・・」実は0000000を表しています。「赤ちゃんってどうやって生まれるの?」「コウノトリが運んできてくれるのよ」と同じ意味合いでしょうか。

ちなみに、アルザス地方ではメジャーなコウノトリ、私はてっきり子宝の象徴だから大切にしているのかと思ったら「えーーフランス人はコウノトリが子供を運んでくるなんて伝説は聞いたことがない」とフランス人が言っていた(その人だけかもしれんが)

(これは通パンように甘くしましたが、通常はシンプルなパンです)このマンドニースですが、オーストリアのリンツのパン屋さんの本の表紙になっていて、

東京都写真美術館にある有名なピカソを写した写真をオマージュしたものだった。そのピカソの写真を見せると、シェフが驚いていた。マンドニースは「ピカソのパン」と言われたりする。その本の表紙は残念!!指が5本みたいなことが書いたブログが下のリンクです。


『リンツ3 BRANDI 2023年ドイツ旅行』先日、朝かっこいいパン屋さんがあると思っていた店。その店に伺うことになる。ハロウィンが近かったので、お店のショーウィンドーは可愛いハロウィンのディスプレーにな…

ameblo.jp

というわけで、トイレ休憩そっちのけでパン屋さんにダッシュする私でした。フェラーラの街自体、すごく素敵な街なので、今度ゆっくり訪れたい。実際に私はフェラーラのパンが食べることができて大満足である。

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