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【シーズン19 ダブル 最終4位】どすこいミライカイナ


はじめに

はじめまして、アルベガです。今回はシーズン19で最終4位になることができた構築を紹介したいと思います。
ランクマッチで勝つために組んだ構築なのでCTS bo1向きの構築ではありますが、OTS bo3にも活かせる要素はあると思うのでWCSに参加する方が少しでも役立ててくれたら嬉しいです。


構築経緯

まず、軸となる伝説を決める際に以下の2点を満たす伝説枠を探しました。

①ガオガエンを採用しなくても強く使える伝説を選択すること

シーズン序盤にガオガエンを使っていた際に、相手のおんみつマントやクリアチャーム、ゴーストテラスタルなどのせいで何をするにもリスクが高く、またそのリスクに見合ったリターンを得ることが難しいと感じたため、なるべくガオガエンを採用したくありませんでした。そのため、ガオガエンに依存しやすいサイクル型の白馬バドレックス構築や黒馬バドレックス構築はあまり使いたくないと考えていました。

②ワイドガードに弱くない伝説を選択すること

こちらもシーズン序盤に白馬バドレックスを使ってた際に感じたことで、環境にワイドガード持ちのポケモンが多いため、全体技に依存している伝説では相手がワイドガードを覚えている可能性があるだけで最大値のムーブを取ることができないのが弱く感じました。しかし、かといって単体技ばかりの構築では相手がまもるをするかしないかの択が厳しくなりやすいので、全体技も単体技もどちらも強く使える伝説が1番望ましいと考えました。

上記2点を満たす伝説枠としてこだわりメガネを持たせたフェアリーテラスタルのミライドンの採用を決めました。

具体的には
①の課題に対しては、おいかぜと組み合わせて前のめりな構築にすることでガオガエンのサポートを必要としない構築に仕上げることができそう。
②の課題に対しては、こだわりメガネ+フェアリーテラスしたマジカルシャインが非常に強力でありながら、当然イナズマドライブやりゅうせいぐんといった単体技も強いためワイドガードを打たれることがほとんどない。

といった感じです。

次に取り巻きを考えていくのですが、まず初めにエルフーンの採用を決めました。
同じおいかぜ要員としてはトルネロスもいますが、エルフーンを採用した一番の理由はひかりのかべを使えることです。ひかりのかべがミライドンミラーにおいて非常に強力であり、その他特殊禁伝に対しても後述するチョッキテツノカイナと合わせて無類の強さを誇ると感じたのでおいかぜ要員はエルフーンに決定。

次にミライドンと相性の良いポケモンとして、テツノカイナとリキキリンの採用を決めました。

テツノカイナは、クォークチャージが発動することで二匹目の伝説ポケモンを使っているかのような圧倒的数値の高さがあり、ミライドン構築を組む上で入れない理由を探す方が難しいくらいのパワーを感じました。

リキキリンは、こだわりメガネ持ちのミライドンを使う上で障害となりやすいねこだましを抑制してくれる点や、エレキシード+イカサマがミライドンの苦手な白馬バドレックスに対して滅法強く出れる点が強く、唯一無二の強さを持っていると感じ採用を決めました。

また、エルフーンのおいかぜを強く使えるポケモンとしてきあいのタスキ持ちの悪ウーラオスも自然に構築に入ってきました。

最後にここまでの五体で厳しいゴリランダーやイエッサン、ザシアンに対して強いポケモンとして炎オーガポンを採用し構築が完成しました。


個別解説

・ミライドン

SV バトルメモリーズを用いて作成。

調整意図

H:あまり
C:できるだけ高く
S:準速パオジアン抜き抜き抜き

解説

構築の軸でありメインアタッカー。
エルフーンと合わせて選出し、おいかぜやひかりのかべのサポートを受けながら相手の構築に負荷をかけていき、必要とあらばテラスタルも躊躇せずに使っていきます。
フェアリーテラス+マジカルシャインがとても強く、耐久に努力値をあまり割いていないポケモンはほとんど確定2発で倒しきれます。
そのため、エルフーンのサポートを受けながら相手の先発のポケモンをマジカルシャイン×2で倒し切り、裏のポケモンをテツノカイナや悪ウーラオスで倒し切って勝つ動きが単純かつ非常に強力でした。

ミライドンを扱う上でのコツとしては、当然相手もミライドンを警戒して地面テラスタルやゴリランダーなどの対策を用意していることがほとんどなので、安易に目の前のポケモンの弱点を突きにいくのではなく、テラスタル+マジカルシャインで一旦削りにいったり、ボルトチェンジで交代して相手のリソースが削れたところで裏から出してスイープするなどの工夫が大切なポケモンだと思います。

・エルフーン

最終日のみアンコール→うそなきで使用。

調整意図

H:できるだけ高く
D:できるだけ高く
S:準速ウーラオス抜きかつおいかぜ下で最速Sブーストハバタクカミ抜き

解説

最強のサポート要員です。
いたずらごころ+おいかぜが強いのはもちろんですが、ひかりのかべがとにかく強く、カイオーガ、テラパゴス、ミライドンに対してはこの技のおかげで高い勝率を出すことができました
また、ひかりのかべの対策としてめいそうやわるだくみなどの積み技をしてくる相手に対しては、おんみつマント+アンコールで対策できる点も強力でした。

テラスタイプは、一応パオジアンのこおりのつぶてなどを意識して水タイプにしていますが、ほぼこのポケモンでテラスタルすることがなかったのでわりと何タイプでも良いと思います。

・リキキリン

サイコキネシス地味に強い。

調整意図

H:できるだけ高く
B:A189パオジアンのかみくだくをエレキシードなしで確定耐え
D:あまり

解説

サポート要員その2。
リキキリンが構築にいるだけで相手は初手のミライドンに対してねこだましを打ちにくくできているのが偉いです。

エレキシードでBの数値を高められている分、Bにはあまり努力値を割かずにDに努力値を厚くする配分をしている人が多い印象ですが、ひかりのかべやテツノカイナのおかげで特殊方面に対しては構築全体で十分強く、逆に白馬バドレックスやウーラオス、パオジアン、ゴリランダ―などに対して少しでもBが高い方が有効に働く場面が多いと感じてBに厚い配分となりました。

また、このポケモンが一番活躍するのは対白馬バドレックス戦で、エレキシードでBを高めながらイカサマを打つことで相手がトリックルームを張ってくる場合とブリザードランスを打ってくる場合どちらに対しても強く出ることができます。

サイコノイズではなくサイコキネシスを採用しているのは、サイコノイズで相手のテツノカイナのドレインパンチや黒馬バドレックスのドレインキッスを封じて得をするよりも、威力の高いサイコキネシスのおかげで耐久に努力値を割いていないウーラオスをワンパンしたり、追加効果のDダウンによって得をする場面の方が多いと感じたためです。

水テラスタルの採用理由は、仮想敵である白馬バドレックス構築に対してブリザードランスやすいりゅうれんだを半減できるのが強いからです。

・テツノカイナ

S個体値下げて実数値69の方が良さそう。

調整意図

H:A200水ウーラオスのすいりゅうれんだをほぼ確定で2発耐える
A:ワイルドボルトで無振り水ウーラオスが93.7%の乱数1発
D:あまり
S:最遅ドーブルより遅くしたいため無振り

解説

クォークチャージが発動すると伝説のポケモン並みの性能を誇る最強一般枠ポケモン。ミライドンの次に選出回数が多かったです。
ひかりのかべと組み合わせることで特殊禁止伝説全般に滅法強く、特に対テラパゴスにおいてはただひかりのかべをしてドレインパンチを何回か打ってるだけでダメージレース有利で勝ちになる試合も少なくありませんでした。

圧倒的な耐久+ねこだましのおかげで対トリックルーム構築性能も高く、シーズン終盤増えていたドーブル+白馬バドレックスの構築に対してはこのポケモンとリキキリンのおかげで有利を取ることができていたと思います。
本当はすばやさを75に設定しておいかぜ下で相手のウーラオスより先に動けるようにしたかったのですが、先述したドーブル+白馬バドレックス構築を強く意識して遅めのすばやさ設定にしました。(S個体値を下げて69の方が相手の無振り白馬バドレックスに対してトリル下で先に動けた方が良いが個体を持っていなかったため70で妥協してます…)

ヘビーボンバーの枠は、対ランドロスを意識してれいとうパンチを採用していましたが、対ピッピやエルフーン、フェアリーテラスタルの黒馬バドレックスなどへの高火力打点があった方が良さそうだったので最終日はヘビーボンバーで使いました。

草テラスタルの採用理由は、じめん+みず半減が耐性面で優秀であり、攻撃面でもモロバレルを無視してカイオーガやテラパゴスを触れるのがたまに役に立つためです。

・ウーラオス

最強ポケモン。

調整意図

AS特化。

解説

文句なしの最強ポケモン。
後発で選出してミライドンで荒らした後のスイーパーとして運用するのももちろん強いし、低速高耐久のポケモンで固まったサイクル構築に対してリキキリンとともに先発で選出して、てだすけ+悪テラスあんこくきょうだで着実に残数を取る動きも強力でした。
特にゴリランダーを倒すことができれば裏のミライドンの通りが非常に良くなるので積極的に倒しにいくようにしていました。

・オーガポン

調整はアーニャ案。感謝。

調整意図

H:できるだけ高く
A:あまり
B:A200の水ウーラオスの水テラスタルすいりゅうれんだ確定耐え
S:準速グラカイ抜き

解説

一番悩んだ枠。でも最終的にかなり活躍してくれたので満足しています。
あまり選出回数は多くないものの、ミライドンが苦手なゴリランダーやザシアンに対して強く出ることができるのが強かったです。
似たような役割を持てるポケモンとしてイーユイやエンテイも候補に挙がっていましたが、命中安定で行動の再現性が高いことや、このゆびとまれの汎用性の高さを評価して最終的にはオーガポンを採用しました。
テラスタルを切った際のアタッカーとしての性能はもちろんのこと、このゆびとまれのおかげでサポート性能も高く、初手ミライドン+オーガポンで選出して盤面に応じてミライドンをサポートする動きも可能な点が良かったです。

また、フェアリーテラスタルを切ったイエッサンを倒すのが他の5体ではかなり難しいので、テラスタル+ツタこんぼうでイエッサンを一撃で倒すことができるのも強力でした。
ただオーガポンではゴリランダー+ガオガエンの並びを崩すことが難しいので、この枠をエンテイにするのもありかもしれません。

選出例と立ち回り

(各伝説に対してある程度どんな選出をするか決めてはいるものの、取り巻きによって変わることも多く臨機応変に選出しているので、あまり鵜呑みにしすぎず参考程度にした方が良いかもしれません。)

基本選出

先発 エルフーン+ミライドン
後発 テツノカイナ+ウーラオス

一番パワーが高い選出。
おいかぜやひかりのかべで適宜サポートしながらミライドンで場を荒らし、裏のテツノカイナ+ウーラオスで残ったポケモンを倒しにいく。選出に迷ったらこの選出をするのがおすすめ。

対テラパゴス

先発 エルフーン+ミライドン
後発 ウーラオスorオーガポンorテツノカイナ

有利マッチ。
ひかりのかべ+テツノカイナが相手はきついのでそれを押し付けていく。
テラパゴスでテラスタルを切りながらモロバレルでキノコのほうしを通してくる動きが嫌なので、その動きが予想される場合はミライドンのボルトチェンジからオーガポンを展開することで防ぎにいく。

対ミライドン

先発 エルフーン+ミライドンorテツノカイナ
後発 テツノカイナorミライドン+ウーラオスorリキキリンorオーガポンorエルフーン

ミラーではあるものの有利を取れていることが多いマッチ。
ひかりのかべ+フェアリーテラマジカルシャインで有利になれることが多いが、フェアリーテラス1点読みで相手のミライドンに電気テライナズマドライブをされたり、相手が初手にテツノカイナを選出しているとやや厳しいのでこちらもテツノカイナを初手から選出することも検討したい。

対カイオーガ

先発 エルフーン+ミライドン
後発 ウーラオスorリキキリンorテツノカイナ

微有利マッチ。
基本選出でひかりのかべをしながら戦うことでダメージレースで有利になれる。基本的にカイオーガに素直に電気タイプの技が通ることはないので、ボルトチェンジやマジカルシャインをうまく使うことを意識する。
オーロンゲ+ゴリランダー+ガオガエン+モロバレルなどが入ったサイクル系統のカイオーガ構築はやや厳しいが、この手の構築は悪ウーラオスがきついのでウーラオスの一貫を作ることを目標に立ち回っていく。

対白馬バドレックス

先発 ミライドン+リキキリン
後発 テツノカイナ+ウーラオス
           or
先発 ウーラオス+リキキリン
後発 ミライドン+テツノカイナ

5分マッチ。
相手の白馬バドレックスさえ倒せればこちらのミライドンが倒せなくなり勝つことができるが、逆に白馬バドレックス1体残っているだけで4タテされることもあるのでかなりシビアなマッチになりやすい。
ゴリランダーが相手の構築に採用されている場合、ゴリランダー+白馬バドレックスの先発が予想されるので、その選出に合わせてリキキリン+悪ウーラオスを選出し、てだすけ+悪テラスあんこくきょうだをゴリランダーに打つと勝っていることが多い。
ただ、ペリッパー+水ウーラオスの並びにウーラオス+リキキリンの選出をするとぼこぼこにされるのでその場合は初手ミライドンを合わせていきたい。

対黒馬バドレックス

先発 エルフーン+ミライドンorオーガポン
後発 オーガポンorミライドン+リキキリンorテツノカイナorウーラオス

5分~微不利マッチ。
相手の黒馬バドレックスがこだわりメガネ持ちでアストラルビットを連打してくるのであれば、エルフーンや悪ウーラオスをうまく使って勝つことができるが、ゴリランダーやガオガエン、ピッピなどと組んでめいそうやわるだくみをしてくるタイプだと厳しい。
アンコールで対策しようにもオーガポンやピッピに吸われてしまうので、まずオーガポンやミライドンなどで相手のサポートポケモンを強引に倒し、その後黒馬バドレックスを倒しにいくことを目指したい。

対コライドン

先発 エルフーン+ミライドン
後発 ウーラオス+リキキリンorテツノカイナorオーガポン

5分~微不利マッチ。
炎テラスタルしたコライドンを倒す手段が少ないのでなんとかミライドンで倒すか他のポケモンにテラスタルを切らせるかして突破していきたい。

対グラードン

先発 エルフーン+ミライドン
後発 ウーラオス+リキキリンorテツノカイナorオーガポン

微不利マッチ。
対コライドンと考えることは似ているが、だんがいのつるぎの通りが良すぎるのでより迅速にグラードンを倒しきる必要がある。

対ザシアン

先発 エルフーンorミライドン+オーガポン
後発 テツノカイナ+ウーラオスorミライドン

不利マッチ。
ザシアン+ゴリランダー+パオジアンがきつすぎる。
オーガポンのこのゆびとまれをうまく使いながらミライドンを通すか、オーガポンで暴れて残数を取りにいくかでなんとか対処していきたい。

おわりに

自分はサイクル構築を好む傾向にあり、シーズン序盤はサイクル型の白馬バドレックスを使ったものの全く勝てずにかなり苦しみましたが、ミライドン軸に乗り換えてからはかなり順調に順位を伸ばし最終4位を取ることができたのは嬉しく思います。
ただ、最終戦勝てば1位の試合で負けてしまったのは本当に本当に悔しいのでいつか必ずリベンジして最終1位を取れるように頑張りたいです…

ここまで拙い文章でしたが最後まで読んでいただきありがとうございました!

感謝

最終日通話しながら構築の改善点を一緒に考えてくれたアーニャに感謝。

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