在ル在リ 2023年8月20日 16:53 「きれいな手ですね」取引先で打ち合わせを終えた後、担当の彼が言った。ずっと気になっていた人に褒められて嬉しくなり、体温が上がった。「あまり苦労したことがなさそうな手だと思って」「あ、はは……」膨らんだ気持ちはシュンと萎み、お茶と共に流し込むと舌には苦味が残った。 #140字小説 2